人生にねこを迎えるしあわせ(前編) 〜ペットロス・殺処分の悲しみと向き合う〜
2022/2/26 01:31
こんにちは、ボランティアスタッフの中西です。
今日は私のネコにまつわるエピソードと、キャッツウェルケアでボランティア活動を始めるきっかけとなったエピソードをご紹介させて頂きます。
私には小学生の時から17年間一緒に暮らしたネコがいます。 個人で保護ネコ活動をされている方から譲り受けたのが子猫の「リッチ」でした。実家を離れて一人暮らしを始めた時も一緒に連れていったほどです。
月日が流れ、おじいちゃんになったリッチは腎臓病を患い、2年ほど悪くなったり良くなったりを繰り返していましたが、徐々にお別れが近づいていることがわかり、私は思い切って当時働いていた会社を辞めて、最期をそばで過ごすことにしました。リッチは私の腕の中で眠るように旅立ちました。
最後までたくさんお世話ができたので、今となっては後悔はありませんが、当時は相当なペットロスとなったことを覚えています。
また、初めてネコを飼いたいと母にお願いした時に、母は保護ネコのことやペットショップの現状を私に話してくれました。 殺処分されている動物がいること知り、小さな命が消えていくことに相当なショックを受けた記憶があります。
リッチが亡くなってからまもなくして、友人からの情報で飼育放棄されてしまったネコがいるから引き取ってあげれないかと相談の連絡がありました。
それが「テオ」というネコとの出会いです。
初めて家に来た日から一緒の布団で眠り、ずっと前から一緒に暮らしていたかのような不思議な子でした。
リッチと同じように、絵を描いていると膝の上に乗ってきて、描いている絵を何時間も見ていました。
それはまるでリッチを亡くした悲しみを、癒してくれているかのようでした。
そんな日常の中で、なんの前触れもなくテオの体調が急変し、慌てて連れて行った病院で息をひきとりました。
原因は心臓の病気でした。獣医師さんに「こればかりは人間と一緒で突然やってくるから仕方がない」と言われましたが、その時は頭が真っ白で正直よく覚えていません。
こんなお別れがあることを考えていなかった私は、とてもじゃないけど受け入れることができませんでした。
この悲しみをどう乗り越えていこうか何度も何度も自問自答しました。
もう動物と暮らすことが怖くなっている自分がいます。それでもまたもしご縁があるなら、救える命を救いたい。 どんな病気でも気付いてあげれるようになりたい。そう強く思いました。
続きはこちら→「人生にねこ迎えるしあわせ(後編)」
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