猫の殺処分は年間27000匹 後編
2022/2/13 18:03
こうした中で、大阪市の松井市長や吉村知事は猫の殺処分ゼロを目指しています。
野良猫を見つけるとどうしても可愛い・可哀想だと餌をあげてしまう人も多くいます。その裏で猫の繁殖力が爆発的な猫の数になり、殺処分されてしまうことは、餌をあげている方々も望まない結果だと思います。
そういった背景を知ってもらうために、ネコバスを大阪市は作製しました。 実際に大阪市では令和2年に餌やりを規制する条例を施行し、動物虐待への罰則強化など積極的に取り組んでいます。
しかし、市だけでは対応しきれないのが現状です。そのため、我々は保護できる猫は保護し、TNRと呼ばれる活動を行い、野良猫を見つけると捕獲し病院で去勢手術を行い繁殖を抑えています。
去勢費用・ワクチン接種・猫の飼育費・医療費など、何十匹も保護していると想像以上の支出となります。さらには、猫の去勢手術は可哀想だというご意見もある中で、苦しくても活動を止めることはできません。
なぜなら、前回の記事でもお伝えした通り、一頭を見逃すとまた何千匹となり、今までの活動が無に帰してしまいます。去勢を行わなければそれ以上の数の猫が殺処分されてしまう現状があります。それは生んだ母猫も自らの子猫が殺処分されることは最も悲しいことではないでしょうか。
こういった背景を一人でも多くの方に知ってもらいたいことと、我々の活動に少しでも共感していただくことができましたら、ご協力いただければ幸いです。
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