猫の殺処分は年間27000匹 前編
2022/2/12 16:41
私はこの業界に入るまでは、猫が殺処分されているということすら知りませんでした。 調べてみると、平成29年度のデータでは、全国では27,000頭もの猫が殺処分されています。このデータだけを見ると、直ぐに殺処分を無くすべきだと思う一方で、現実は簡単ではありません。
猫の繁殖力は年に2~3回、一度に5匹程度を出産します。この爆発的な繁殖力は制御しなければ、街中は猫で溢れてしまいます。
そうなると、猫の臭いや鳴き声、道路に飛び出すことによる事故など、人に害をもたらす存在になってしまいます。そういった苦情を市に寄せられ市が保護をするものの、怪我をしている猫・病気の猫は貰い手が見つかりにくく、子猫は数時間おきにミルクを上げないと死んでしまうため、市職員も数百・数千匹にミルクを上げ続けることはできず、殺処分するしか方法がない状態に陥ります。
10年前は270,000匹が殺処分されていた現実から見ると大幅に減少していますが、大阪でも約1000頭と、他の政令都市に比べ4倍程度多く殺処分されているのです。
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