こどもホスピスの制度化に向けた大きな一歩
2021/12/23 10:16
12月21日に「こども家庭庁」の創設に向けた基本方針が閣議決定された、とニュースになっておりますが、この閣議決定文書の中に、こどもホスピスにとっての重要な一文が記載されたことを、みなさんはご存知でしょうか。
こども政策の新たな推進体制に関する基本方針 ~こどもまんなか社会を目指すこども家庭庁の創設~ より抜粋
妊産婦やこどもの医療については、成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に 対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律 (平成 30 年法律第 104 号)に基づく成育医療等基本方針等に基づき、また、医療関係 各法に基づく基本方針等を定める際に事前協議を受けることなどにより、保健、教育、 福祉等広い関係分野との相互連携を図りながら、全国どこにいても安全で安心して妊 娠・出産することができ、こどもが心身ともに健康で育っていく環境を整備するための 総合的な取組を推進する。
また、関係省庁と連携しながら、小児がん患者等が家族や友人等と安心して過ごすこ とができる環境の整備について検討を進める。
この「小児がん患者等が家族や友人等と安心して過ごすこ とができる環境」が、こどもホスピスであり、これを契機にこどもホスピスに関する制度を作る動きが進むことが、期待できます。
これまで、国に対しこどもホスピスをがどの制度にも入っていないことをお伝えし、東京こどもホスピスプロジェクトの佐藤良絵代表が、国へ要望書を手交してお願いしてきました。その努力が実り、閣議決定文書に上述の通り明文化されるに至りました。たった一文と思われるかもしれませんが、これは大きな成果であり、こどもホスピスの制度化に向けた大きな一歩です。
令和5年度の「こども家庭庁」創設に向け、法整備が進んでいくと思います。私たちも、東京こどもホスピスプロジェクトの活動を充実させ、東京にこどもホスピスの開設を目指していきます。
ご支援をよろしくお願い致します。
← Back to all activity reports