エディブル授業レポート~小学3年生「すがたをかえる大豆」~
2021/12/15 18:01
「大豆がそれほど食べられていることは、意外と知られていません。大豆は、いろいろな食品にすがたをかえていることが多いので気づかれないのです。」
小学3年生の、国語の教科書にある、「すがたをかえる大豆」という文章の一節です。
煮豆にしたり、こなにひいたり、豆腐にしたり納豆にしたり。
大豆の多様な食べられ方を説明する、「説明文」です。
説明文の組み立てを学ぶことを狙いとしたこの文章を、エディブルの授業ではガーデンにつなげ、理科や社会、算数まで統合していきます。
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第1回授業では、大豆を観察してガーデンに撒きます。
一粒一粒違った大豆の姿を観察したうえで、1人一粒、想いを込めて、種をまきます。
第2回授業では枝豆を収穫して観察します。
理科で学習した植物の体の仕組みを思い返しながら、「根っこに小さいこぶがたくさんある!」「葉っぱは3枚セットだ!」といった、大豆の特徴をつぶさに発見していきます。
いったい一粒の大豆から何粒の枝豆ができたのか、掛け算と足し算を駆使して求めていきます。
そして、全部の粒数を、子どもたちの人数で割れば、一粒の大豆が何倍にまで増えたのかが分かります。
そんな、大豆の力強さを実感したうえで食べる枝豆のおいしさはひとしおです。
第3回授業は、地元のお豆腐屋さんと一緒に豆腐作りです。
前日に水につけた大豆のふくらみ様に歓喜するところからスタートするお豆腐作り。
ミキサーにかける音の変化に耳を澄ませたり、火にかけた生呉のにおいの変化を感じたり、おからをしぼるときの温かさや柔らかさを感じたり。
五感をフルに使って、どんどんすがたをかえていく大豆を感じていきます。
誰かが豆乳を混ぜている間に、誰かがおからをしぼって散らかった机の上をきれいにしているような、グループの中での協働が自然と生まれる様子も、キッチンクラスならではの風景です。
そうして出来上がる豆腐の大きいこと、おいしいこと。
「おいしい」は、学びの最高のモチベーションです。
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ご寄付をありがとうございます。すべての子どもたちに学校菜園を届けていくために、活用させていただきます。また、今後実施するイベントの際にマンスリーサポーター割が適用されます。ご支援者のみなさまに、アリス・ウォータース氏のオンライン講演全録(日本語訳)を後日PDFでお送りします。
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