特別支援学校の先生からのメッセージ
2021/11/6 16:38
以前、アイゴを寄贈させていただいた特別支援学校の先生からメッセージをいただきました。
片平さん(盲学校小学部教員、36歳)
全国の盲学校は、在籍者数が減り、友達と休み時間に共通の遊びをする機会も減ってきています。
低学年の担任をしていた時、双六、オセロ、将棋、チェス、ドンジャラと色々なボードゲームを教えて、教員相手でも色々な人と関わる機会を持つようにしました。でも、囲碁だけは本を読んでもなかなかルールが覚えられずにいました。
しかし、柿島さんが囲碁盤(アイゴ)を全国各地の盲学校に寄付してくださったのです。その際、直接教員にも懇切丁寧に囲碁のルールだけではなく、視覚障害者が社会の人たちと繋がることのできるツールの一つとしての囲碁の魅力を伝えてくれました。
高学年になった教え子は、今では、オンラインで住んでる地域も年齢も遠く離れた方との対戦を楽しんだり、海外の方が参加する大会に出場するまでになりました。
囲碁を小さな頃から嗜むことの良さは古くから言われています。それは視覚障害者にとっても同じことです。対戦する中で向かい合う相手の考えを想像し、三手先を読み取る力は、これから必要になってくるプログラミング的思考を育むことにも繋がっていきます。また、視覚障害者にはなくてはならない、触って空間を把握する力も身につけることもできます。さらに、色々な年齢層の方との交流を通して、社会性やコミュニケーション力も身につけることができるものだと実感しています。囲碁を子どもたちと出会わせることができてよかったです!
アイゴツーは、さらに触り心地や見やすさの両方が改良され、全盲にとってもロービジョンにとっても打ちやすくなりました。
これからも、全国の盲学校の子どもたちにも囲碁の楽しさを知ってほしいです。GIGAスクールも進む中、全国の囲碁好きキッズが障害の有無に関わらず、昼休みや放課後の時間に気軽にオンラインで囲碁を楽しむ共生社会な日常がもうすぐそこまで来ているかもしれません。
片平先生、ありがとうございました!
今回いただいたご寄付で、さらに多くの特別支援学校にもアイゴツーを寄贈していきます。
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