「どんな子どもたちにも学びの場を」
2021/7/2 00:10
一般社団法人 異才ネットワーク理事 伊藤いつか
「うわぁ、ここ雰囲気いいわぁ。わたし、ここに通う!」 2年前、当時完全に不登校だった女の子が、家や学校以外の居場所を求めて当スクールに体験に来た折、町家の醸し出す静かで穏やかな空気感に、感嘆の声を挙げていました。
私たちは、琵琶湖にほど近い大津の商店街の中に位置する町家「大津百町館」で、大津オルタナティブスクールトライアンフを開校しています。毎回5名ほどの不登校の子どもが通っています。
ある日のこと。目を輝かせながら商店街を探索している子どもたち。
「この和菓子、おいしそう。」 「刃物屋さんで、また包丁研ぎしたいな!」 興味の赴くままに、商店街のお店をのぞいたり、お店の方とお話したりしています。 この子たちが不登校だなんて、だれが信じるでしょうか。
不登校になったきっかけはそれぞれ違いますが、みな、何かしらの心の傷を負っています。
学校という場所が苦痛になった時、登校することを子どもたちに強いることは子どもの人権を侵害していることとなります。
そんな子ども達が安心して通うことのできる、学校以外の学びの場を創ろうと立ち上がってから早2年。
当初から通ってくれる子どもたちは明らかに変容してきました。
このトライアンフで学ぶことを楽しみにしてくれている。自分の事を話すようになってきてくれた。 これまでは向かなかった勉強に向かっている。 地域の方やスクール生同士、交流している。
この学びの場所を、これからもずっと続けていきたい。
経済的な事情でフリースクールに通うことを迷われている子どもが居たら、その子たちにも同じように学びの場を提供したい。
私たちは心からそう願っています。
今回、子ども達の学びの場を継続して運営できるよう、マンスリーサポーターを募集することになりました。
子ども達の未来を応援してくださる方、ぜひ私たち大津オルタナティブスクールトライアンフの応援団になってください。
多様な学びが広く認められ、子ども達が自分を信じて生き生きと過ごせるよう、私たちはこれからも力を尽くしていきたいと思います。
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