大阪府富田林共催団体「富田林の自然を守る会」会長 田淵武夫さんからの応援メッセージ
2021/7/28 16:07
1999年夏に初めて国際ワークキャンプを実施してから毎年実施しており、2019年に21回目を行いました(2020年は残念ながらコロナで中止)。これまで日本を含め32ヵ国203名の若者が参加しました。キャンパーたちは里山保全活動に参加し、スギやヒノキの間伐、雑木林の下樵り、竹の伐採などを行います。みんな初めての作業ですが楽しく有意義な汗を流します。作業の合間にはお茶、お花、習字、着物など日本の文化にふれる企画もあります。これらの活動は、国際交流はもとより、里山の生物多様性の保全に大きく役立っています。
国際ワークキャンプを受け入れてから、行政や地域の方々から大きな注目を集めています。とりわけ富田林市は2002年に「富田林の自然を守る市民運動協議会」を設立、自然保護に関する市民と行政との協働が大きく前進しました。このように行政や地域に大きな影響を与えています。
NICEとの関係ではこのほかに毎月1回、1泊の週末ワークキャンプ、台湾や香港や日本の大学などからのグループワークキャンプなども受け入れています。NICEなくして富田林の自然保護活動は語れないといっても過言ではありません。
宿泊施設は活動拠点地の奥の谷の小屋(みかん小屋)です。間伐材を利用して改修し、だんだん住みやすくなってきています。この小屋の前のスギ・ヒノキの森を“NICE forest”と名付けました。NICEの力でこの森を生物多様性豊かな素晴らしい森にしていきたいと思っています。
【プロフィール】
1989年、富田林市内の仲間数人とともに「富田林の自然を守る会」を設立。
現在、富田林の自然を守る会代表、富田林の自然を守る市民運動協議会会長、富田林市環境保全審議会副会長、石川自然ゾーン管理運営協議会委員、公益社団法人大阪自然環境保全協会会員(元理事)、公益財団法人日本自然保護協会会員。2021年、大阪府みどりの功労者賞を受賞。
当会は1993年頃から里山保全活動を開始。1999年、富田林の奥の谷で国際ワークキャンプを初めて開催。2002年、大阪府緑の功労者賞および富田林市自治振興功労者賞を、2004年、環境大臣賞を受賞。近年は人工林の間伐、雑木林の下樵りなどの里山保全作業はもとより竹炭焼き、ニホンミツバチの飼育、米作り、縄文土器の野焼き、カレーライスを本当に手作りするプロジェクトなど多様な活動が展開されてきています。
当会ホームページ:http://tondabayashinoshizen.g3.xrea.com/
「富田林の自然を守る会」会員の方々からも応援メッセージをいただきました!
国際ワークキャンプの開催で若者たちキャンパーの里山保全活動への参加によって、散策路の整備や間伐材の利用による奥の谷の拠点施設の整備も進んでおります。また、現在はコロナの影響で中止されているが、毎月の週末キャンプなどを含め、NICEは富田林の自然保護活動には欠かせない存在となっております。
(会員/楠本孝一さん)
奥ノ谷の環境保全の活動に協力いただきありがとうございます。コロナ禍で大変な時期ですが、もうしばらくの辛抱です。
いつも応援しています。また一緒に汗を流しましょう。
(会員/上角敦彦さん)
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