オペラSuper Angels 公演レポートより
2021/8/27 15:53
8月21日、22日に新国立劇場で世界初演のオペラSuper Angelsの公演レビューをまとめました。ホワイトハンドコーラスNIPPONの子どもたちの健闘ぶりは、様々な関係者からも高い評価を頂きました!
ご来場いただいた皆様、応援くださっている皆様に心から感謝申し上げます!!
【公演レビューより】
ー渋谷慶一郎が壮大な音楽をつけた本作は、これまでにないまったく新しいオペラ。〜児童合唱とホワイトハンドコーラスの「手歌(視覚障害のある子どもは歌で表現、聴覚障害のある子どもは手話で歌う)」が自由とは何か、人間にとって何が大切かを高らかに歌い上げる。ー 2021年8月24日「ぶらあぼ」文:寺司正彦
ー大野和士インタビュー:ホワイトハンドコーラスは聞こえない子、見えない子、その友達が一緒になって素晴らしい指導者のもとで活動している合唱団です。手の表現や歌で参加し、オペラの最後にも重要な役割を果たします。子どもや、マイノリティーと思われている人たち、そして世界から忘れられているような開拓地の人々の中にこそ、 光り輝く才能があり、ダイヤモンドの原石のような発展の可能性がある。それを見逃さないように、というメッセージがこめられています。-井内美香(音楽ライター) 『ジ・アトレ』誌8月号より
ー合唱は、新国立劇場合唱団に加えて、世田谷ジュニア合唱団とホワイトハンドコーラスNIPPON(手話コーラス)が参加。特にホワイトハンドコーラスは、手話の身振りそれ自体がドラマの重要なパーツを担っており、その表現としての「強さ」に強い感銘を受けた。
子どもたちは皆白い衣裳を身につけており、それは、彼らこそがこの世を救う「天使」なのではないか、ということを感じさせる。現実でも往々にして「母(マザー)」は「神」に成り代わろうとするが、その「母」が支配する世界から抜け出す「子ども」たちこそが、未来を拓く。アンドロイドによって「人間中心主義」から脱却してみせたとしても、「子ども」という存在に希望を見出すこのオペラの作り手たちは、やはり「人間」の可能性を、未来を信じているのではないだろうか。この作品が生まれた意味は、そこにあると思う。-室田尚子(音楽ライター) 公演レビューより
(評・音楽)新国立劇場「スーパーエンジェル」 社会的包摂歌う未完の野心作
ー世田谷ジュニア合唱団とホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちも大活躍する。後者は視聴覚等に障害のある児童の団体だ。8月26日朝日新聞
ー子どもたちにとっては、コロナ禍で合唱を練習すること自体が難しく、少人数でしかリハーサルができないので、全員のリハーサルは数回しかできない、厳しい環境でした。そんな中で、やる気をもって夏休みをこの作品にかけ、渾身の表現を見せてくれた子どもたちには本当に感謝しています。ぜひその姿を見てください。-8月21日 Yahoo!ニュース 大野和士コメントより
Title:新国立劇場「スーパーエンジェル」開幕に大野和士「本当に新しいオペラ」と自信
渋谷慶一郎さんの音楽は直接訴えかける力がある。そして子どもたちの合唱も素晴らしい。『多様性』という観点に基づいた本当に新しいオペラ、という言い方がふさわしいと思います」とコメントした。-2021年8月21日ステージナタリー
Title:子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ 渋谷慶一郎作曲 『Super Angels スーパーエンジェル』共に生きること
ホワイトハンドコーラスNIPPONは視覚や聴覚に障がいのある子どもらによる合唱と手話のパフォーマンス隊で、この手話が流れるように美しい。それぞれの力を結集した新しいステージ、技術がさらに発達すれば、この作品もUP TO DATEするであろうことは容易に察しがつく。再演をして、さらなる新しいステージを創造してほしいと思う。ー2021年8月22日 シアターテインメントNEWS
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