すべての子どもたちに「ホンモノの音楽体験」を。
ホワイトハンドコーラスNIPPONでは、手話を元に作られた「手歌」と、声の合唱が一体となり、多様な子どもたちが一つの音楽を表現します。
多様な子どもたちが同じ場所でホンモノの音楽体験をすることを通じて、見えない壁や偏見を壊し、「多様性」を楽しむことができると考えています。
聞こえない子も、見えない子も、障害の有無に関わらず音楽でつながる、インクルーシブ合唱団・ホワイトハンドコーラスNIPPONの応援隊になって頂けないでしょうか?
形式:マンスリーファンディング(継続型寄付)
金額:任意の金額
募集期間:7月20日〜8月31日
Story
みなさまは、「ホワイトハンドコーラス」という言葉をご存知ですか?
私たちエルシステマ・コネクトが最も力をいれているの事業が、「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の運営です。
ホワイトハンドコーラスは、1995年に「エルシステマ」の本拠地ベネズエラで誕生した障害の有無や垣根を超えた芸術活動を行う合唱隊です。聞こえない子も、見えない子も、車椅子を使う子も、その友達も、多様な子どもたちが互いの力を合わせて表現します。
手の表現で歌う(手歌)サイン隊と、合唱で歌う声隊が奏でる音楽は、「聞く」「見る」ことができるユニークな表現です。
音楽に合わせて白い手袋が舞うことから、ホワイトハンドコーラスと呼ばれています。
ホワイトハンドコーラスNIPPONは2019年度より一般社団法人エルシステマ・コネクトと東京芸術劇場の共催として事業を開始。2020年より東京・京都において新体制で活動を行なっております。
また、障害の有無に関わらず多くの子どもたちが参加するホワイトハンドコーラスNIPPONは、子どもたちにとって貴重な交流の場となっています。
学校だけでは出会えない、様々なコンディションの子どもたちが協調しながら舞台を創ることによって、思い込みや差別のない社会を目指します。
(「障害」の表記について、当団体では2006年国連で採択された「障害者権利条約」に基づき、障害を「社会モデル」としてとらえています。つまり、社会のあり方や仕組みこそが「障害(障壁)」をつくっており、それを取り除くのは社会の責務であると捉えています。また、視覚障害の方が使用する音声読み上げ機能では、「障がい」や「障碍」が正しく読まれないことがあります。そのため「障害」の表記で統一しており、それぞれの多様な状態や特徴を表す言葉として「コンディション」を使っています。)
「すべての子どもたちに音楽を」
そんな思いのもと、エルシステマ・コネクトは2019年4月に産声を上げました。
エルシステマ・コネクトの誕生のきっかけとなったのはベネズエラ発祥の音楽教育プログラム、「エルシステマ」です。
エルシステマのプログラムは、0~18才の子どもを対象にすべて無償で提供され、著名な音楽家を多く生み出しています。ベネズエラでエルシステマが目指しているのは、貧困、暴力や差別から子どもたちを守り、自己肯定感と夢をもつ社会の一員を育てることです。
一方、私たちエルシステマ・コネクトは、日本とベネズエラを拠点に「活動の3本柱」をおいて活動しています。
上記のような事業を通じ、私たちが目指すのは「多様性を楽しむことができる社会」です。
性別や国籍、障害の有無に関わらず、一人一人が多様性を楽しみ、繋がり合う社会を目指しています。
こんにちは、エルシステマ・コネクト代表のコロンえりかです。
私はソプラノ歌手、ベネズエラ大使夫人として活動する傍ら、音楽で社会課題を乗り越える挑戦したい!という想いで2019年にエルシステマ・コネクトを立ち上げました。
耳の聞こえない人も、つながれる音楽があるのではないか?と言うのは音楽人生の中で度々抱いていた疑問でした。
大学生のとき実習で訪れたろう学校で、ひょんなことから聞こえない子たちに向かって歌ったことがあります。私はとても不安でした。通じるだろうかと。。。まるで世界の一番遠くにまで届けと願わんばかりに目で訴えながら歌いました。7人の子どもたちは真剣な眼差しで、見えないものを必死にキャッチしようと体を傾け、まさに「傾聴」してくれました。私たちの目には涙が浮かんでいました。何か繋がったことがわかった瞬間でした。
ベネズエラのホワイトハンドコーラスと出会って、それは確信に変わり、より積極的にろう者が発信する新しい世界を知りました。
ろう者のおかげで見えない音楽は「見る言葉」に変わります。ろう者の考える手歌には、聞こえる人には真似できない素敵な表現がたくさんあります。そして「音楽は自分を表現するもの」「生活の一部」だと言うろうの子どもたちと出会うと、これまで「聞こえること」を前提とした音楽教育に大きな疑問が湧いてきます。聞こえる人が勝手に「ろう者にはわからない」と決めつけてしまったことが往々にしてあったのではないでしょうか。ホワイトハンドコーラスNIPPONでは、ろうの子どもたちが「自分の音楽」を育てる場所になっています。ろう者の力のおかげで、聞こえる人も見て楽しい歌詞の世界を与えられたのです!
私は音楽の見えない力を信じています。
ハーモニーを作り出すには、大きな楽器も、小さな楽器も、長い楽器も、短い楽器も必要です。一人一人にストーリーがあり、そのどれもが大切です。
日本においては、国民の13人に一人が障害者と言われています。しかし、子どもたちはお互いに出会う場がほとんどありません。大人になって思い込みや透明の壁ができてしまうのも無理はありません。お互いを知らないままなのですから。。。
盲学校、ろう学校というコミュニティを超えて、互いを知る機会は今も非常に少ないのが現状です。ろう者が全盲の子どもを手引きする。見える子が、学校の友達に「白杖ってこんな大切なものなんだよ」と教えてあげる。こんな素敵な光景がホワイトハンドコーラスNIPPONでは広がっています。
自然に声をかけられる。お互いの手になったり、目になったり、耳になったりに助け合える。こういう子どもたちが共に育つ場所がたくさんできたら、社会はもっともっとインクルーシブな、誰もが生きやすい場所になると思いませんか?
ホームに落ちる視覚障害者、理解されないろう者の葛藤、同じ技能を持っていても就職における理不尽な不利益はまだこの社会に多く残っています。逆に言えば、それはこの社会がまだまだ眠っている能力を引き出せるチャンスがあることを示しています。お互いの世界を知れば、こんなにも豊かな世界があるのにと思わずにはいられません。
音楽の力は、国境を超えます。
音楽の楽しさは、耳の聞こえない子が手話で見せてくれます。
音楽の深さは、目の見えない子が声で表してくれます。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちはみんな、「多様性の楽しさ」を教えてくれる音楽の大使です。どうぞどうぞ皆様も音楽を楽しみ、相手の世界を想像し、応援し、次の世界の一員になってください。
エルシステマ・コネクトでは、どのような経済状況であっても音楽を学べるよう全てのプログラムが無償で提供されています。子どもたちは経験を積んで第一線で活躍するヴォイス・トレーナーや現役の作曲家、ろう者の俳優から直接指導を受け、お互いから多くのことを学んでいます。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの子どもたちには、これまで音楽教育を受ける機会がなかった子も多くいます。
だからこそ、プロの音楽家やトレーナーの方に講師を務めて頂き「ホンモノの」音楽を届けたいのです。最初に触れる音楽教育が本当に質の高いものであるかどうかは、今後音楽をどのように愛し、関わっていくかに繋がると考えています。
現在、ホワイトハンドコーラスNIPPONに参加してくれている東京・京都の2拠点を合わせて子どもたちは29名、11名の講師の方が活動に関わってくださっています。
このように活動を拡大して来られたのも、皆様の温かいご支援のおかげです。本当にありがとうございます。
一方、「多様性を楽しむことができる社会」の実現のためにはまだまだ、皆様の力も必要です。
活動を支援して下さる方、コンサートに来てくださる方、偶然YoutubeでホワイトハンドコーラスNIPPONの動画を見てくださった方、、少しずつエルシステマ・コネクトの活動を知り、共感して下さる方を増やしていく必要があると考えています。その先ににこそ「多様性を楽しむことができる社会」があると思うのです。
こんな思いから、設立3年目を迎えた今、より大きな理念に共感する人たちの輪をつくり「世界一のホワイトハンドコーラス」を目指します。
そのためには、活動をもっと拡大し多くの人と関わっていく必要があると考えています。そこで、活動をより持続的に拡大させていくためマンスリーサポーター募集キャンペーンを実施を決めました。
この夏、ホワイトハンドコーラスNIPPONは新国立劇場でデビューします!世界初演のオペラ、スーパーエンジェルに出演するのです。新国立劇場で、視覚障害や聴覚障害者が演者として舞台に立つのは初めてのことです。
新しい歴史の一ページを作るこの子どもたちをどうか、どうか応援してください!
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「ラミちゃん」から、ホワイトハンドコーラスNIPPONへの応援メッセージをいただきました!
アレックス・ラミレス氏
元プロ野球選手(ヤクルト・巨人・DeNA)、監督(横浜DeNAベイスターズ2016-2020)。ベネズエラ出身。
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ロサンゼルスで指揮者として最年少デビューするエンルイス・モンテス・オリバーから応援メッセージが届きました!
エンルイス・モンテス・オリバー氏
LA Phill ドゥダメル・フェロー(2019-2020)、ベネズエラを代表する若手指揮者24歳。
『親愛なるホワイトハンドコーラスNIPPONと応援隊の皆様へ』
皆様に今日メッセージをお届けできることを嬉しく思います。
芸術的観点、教育的観点からも、皆様が日本で数年にわたって成し遂げてきたことは賞賛に値するものです。アジア地域でも初めての試みだというのは特筆すべきでしょう。
皆さんの音楽性と高い志は、日本だけでなく世界の音楽界がまさに求めているものであり、私は皆様の更なる成長を信じつつ、全力で応援の言葉を送ります。皆さんは素晴らしいグループです。2018年に共演できたことを誇りに思いますし、また再会できることを願っています。
皆様の舞台の成功を祈ります。
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モンキー高野さんより応援メッセージを頂きました! 手話通訳:高島由美子
モンキー高野
手話フレンズ代表。神奈川県生まれ。映画『アイラブユー』やNHK『みんなの手話』に出演。
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メゾ・ソプラノ歌手の佐藤寛子さんより応援メッセージをいただきました!
佐藤 寛子氏 メゾソプラノ歌手
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業 同大学院修士課程独唱科修了。
第54回全日本学生音楽コンクール声楽部門高等学校の部全国第1位。
第73回全国選抜高校野球開会式で「君が代」独唱。
第20回奏楽堂日本歌曲コンクール声楽部門第1位。
姉でソプラノの佐藤容子と共に姉妹ユニット“シュガーシスターズ”として活動中。
キングレコードよりメジャーデビューアルバム「Megumi」をリリース、好評発売中。
公式ホームページ http://sugarsis.com
ホワイトハンドコーラスNIPPONの皆さま、こんにちは。 メゾソプラノ歌手の佐藤寛子です。
私は幼い頃から、悲しい時や、悔しい時、歌をうたうことで慰められ、いつの間にか元気を取り戻していました。 今、皆さんの傍にも、「音楽」が「歌」があることを、とても嬉しく思います。
新国立劇場「Super Angels 」でのデビュー、おめでとうございます。
声で歌う“声隊“と、手で歌う“サイン隊”が奏でる唯一無二のハーモニー!ホワイトハンドコーラスNIPPONの皆さんのパフォーマンスは、世界中の多くのお友だちに感動と勇気を与えることでしょう。
心から楽しんで、思いっきり表現してくださいね。私も客席から応援しています。
「エルシステマコネクト」のご活動に心から賛同し、敬意を表します。
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・手話通訳費(人件費)
・点字翻訳費(人件費・コピー代)
・指導者(指揮者/ボイストレーナー/ピアニスト)の人件費
・子どもたちが使う楽譜購入代
・子どもたちが使う楽器購入代
・オンライン練習運営のための機材・通信費
・練習中の感染予防対策費用(口が見えるマスク、講師の方のPCR検査費用、ほか)
年に1回、活動報告まとめを送らせて頂きます。
練習風景を見学(オンライン)頂けます。
手歌のミニレッスン動画(月に1回程度)をお送りします。