人とのご縁が大きな力に…
2021/2/15 12:13
「大切な命を人間の勝手で奪うなんてあり得ない、絶対に助ける」 私の人生の中で最も強いビジョンを抱き、私はボランティア活動を始めた。
だが、当然のことながら、そこには大変な世界が広がっていてた。 ワンちゃんが収容されると、皆で協力して収容された仔を助けると思っていたが、まず違った。 今では違うが、当時センターが「この仔は良いね」と判断した仔を ボランティアが引き出し、あとは殆どが処分だった。 中でも、純血種ではない雑種の仔や、病気の仔、老犬、野犬に目を向ける人は本当に少なかった。
私は当時、こうした一般的には譲渡に不向きとされる仔に向き合う、数少ないボランティアの方と協力し、里親様探しを始めた。ところがここでも誤算はあった。
期限が決められ、当時は1分でも過ぎれば処分決定という中、里親様募集をするも、 拡散力はもちろん、信頼や実績もない個人ボランティアの私の投稿に目を向けてくださる方は 少なかった。そこで、里親様の募集に成功している全国のボランティアさんを見習って 動物好きと思われる多くの方にSNS上で友達申請を片っ端から送った。
辛く苦しいことが多く、当時数か月センターに行くのを拒否していた時期もあった(それでも里親様募集は継続していた)
当時、個人ボランティアとして活動していた私に現当会代表の濱田さんから電話があり、話を聞くことができた。
代表の言葉で印象的なのは、「行政と協働しない限り、命を救うことはできない、協力して頑張ろう」という言葉だった。
当時は本当に「戦い」という言葉が相応しかったと思う。苦しくて辛くて、それでも必死だった。 できることは全てやろうと思った。
1分でも早く、里親募集の投稿をしよう、仕事から帰って例え夜中でも 投稿をしないと寝られない日々だった。
今では幸いなことに、多くの方が応援してくださっている。ご寄付をくださる方も多い。(それでも大赤字ではあるが)
「戦い」という言葉は「協働」に変わりつつある。 ただ、民間のボランティアが途方もない労力と資金拠出を強いられている。
メディアでは保護犬の存在も取り上げられることが増え、世の中の方の関心も集まっている。全国の処分数も減っている。
だた、依然として終わりは遠い。私達の活動も安泰ではない。むしろ毎年、危機が襲ってくる。
また、処分から逃れても、その後の課題も多い。活動は次のステージを要求されている。
世の中の全ての人が家族同様に愛情を持って終生飼育を徹底しくれる日が来るまで活動は終わることはない。
最後に。沢山の予想外のことが起こったが、もう一つ大きな誤算があった。それは良い方の誤算である。 犬を通して、里親様や拡散をしてくださる方々、またボランティアのメンバーなど人との強い繋がりができたことだ。
犬を助けようと思って始めた活動が、人とのご縁を運んでくれるなんて、思ってもみなかった。 感謝という言葉だけでは言い表せない、本当に本当にありがとう。
副理事長 轟木 絵理
活動blog(絵理ん家の保護っ子たち):https://ameblo.jp/shiawasenotanetachi/theme-10113486370.html
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