学校で君の世界は決まらない。子ども達に「大丈夫」を届け続けたい!フリースクール『次の10年募金』

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卒業生の言葉

2020/11/20 18:03

卒業生の言葉 Main Visual

人と話すのが苦手でした。

人の目が怖くて、目線が見えないようにいつも深く帽子をかぶっていました。

人と話す度、汗が吹き出し、自分の醜さを恥じ、自分の存在が消えてしまえばいいのにと思うくらいには苦手でした。

ご飯を食べられませんでした。

飲むゼリーを飲んでいましたがおいしく感じなくて、持ってきたお昼ごはんも胃が痛くて食べられなくて悲しかったです。

自分の描いた絵を褒められると、疑心暗鬼になりました。

褒められたことを素直に喜んではいけないのだと思っていました。

ユースセンターでの生活で僕が感じたことは、自分のペースをとても尊重してくれることでした。

小、中学校に通っていた時、授業の途中から教室に入ると一斉にこちらを見るみんなの目が嫌でした。

だんだん休む日が多くなって、久しぶりに行くと自分の机に溜まったプリント、友達の「久しぶり!」の言葉、明るく迎えてくれる教室、そんな何気ないこと全てがつらかったです。

ユースセンターには、最初の2年くらいはほとんど行っていませんでした。

久しぶりに行って緊張してドアを開けると「おはよう」と言われました。

それだけですが、僕にとってはとても救われることでした。

そんな何気ない心遣いは、確かに信頼につながっていき、いつからか先生とは結構会話をするようになりました。

ご飯はいつの間にか食べられるようになっていました。

緊張がほぐれてきて胃が痛くならなくなったからだと思います。

一時期近くのスーパーの甘辛タルタル唐揚げ弁当にはまっていました。

昔から絵を描くのが好きでした。

時間があれば絵を描いていたし、時間がなくても絵をかいていました。

でもある日、その時の自分には本当に衝撃的な意見を聞きました。

今思えば違う意図で言ったのかもしれないし、特に意図はなかったのかもしれないけど、自分は表面的な印象だけを受け取ってしまい、その言葉は自分の中で歪み、褒められても喜んではいけないのだととても長い間自分を苦しめました。

ユースセンターでは、絵を描くと先生が褒めてくれました。

褒めてもらう事自体は嬉しかったし、少しずつ緊張も解けてユースセンターでもよく絵を描くようになりました。

ある時、描いてほしい絵があるといわれました。

その出来事は、自分が描いた絵への認識を変えました。

自分の絵を好きでいいし、褒められたら喜んでいいと思えるようになりました。

人と話すのが楽しいです。

帽子はアイデンティティみたいになっています。

ご飯を食べるのが好きです。

セブンイレブンの明太子おにぎりにはまっています。

人に自分の描いた絵を褒められると嬉しいです。

今年はありがたいことにユースセンターのご依頼でポストカードを描かせていただいています。

ユースセンターに来て良かったなと思います。


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〒0200022

岩手県盛岡市大通3丁目1-23クリエイトビル3階

0196817070

https://www.morioka-youthcenter.com/

Representative:又川俊三

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