【コロナによる課題②_支援をする対象者が変化する】
2020/9/4 23:47
私は、活動柄、生活保護家庭への支援に入る事が多いのですが、今回コロナが発生したときに「困ったことはないですか?」と聞くと「特にない」という意見が多かったのが特徴です。
一方で、食支援を始めてやってくる相談は、これまで支援を受けたことのない家庭からでした。
既に全国の調査でも浮き彫りになった実態なのですが、自力で頑張ってきた「ひとり親」世帯にコロナの問題は大きく影響を与えました。
解雇、時間短縮。
ひとり親世帯、特にシングルマザーはパート雇用の場合が多く、今回のコロナの影響で飲食業や事業所の休止が相次ぐと、一番最初に人件費が削られていきますがその対象となるのが、この「ひとり親」世帯だったりします。
ダブルワークといって、一人で昼も夜も働きながら、生活費を捻出している家庭にとって、働く場が削られるというのは生活に支障が出るという事になります。
この数か月はそういった切実な相談が数件、私の元にもやってきました。
困窮だけの問題ではありません。今回、様々な居場所が閉鎖される中で妊婦さんや新ママ達の行き場もなくなってしまいました。普段は、支援センターのようなところでお友達を作り悩みを共有することができるはずなのに、それができなくなってしまいました。
今まで「大丈夫」だったはずの家庭が、生活様式の変化とともに生きづらくなったというのが今回の大きな特徴のような気がします。
今後は、これまで目を向けていなかった家庭にどうアプローチしていくかが大きな課題になる気がしています。
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