保護者の思い:⑦原田ありすさん
2020/8/22 02:39
16歳の娘がASOVIVA! に通っています。 今はASOVIVA! と提携している八洲学園大学国際高等学校(通信)1年生です。 週に2日ほどは私の仕事を手伝ってくれています。中学校で社会科のテスト0点取って帰ってきていた娘はすこぶる優秀な仕事をしてくれます。
少し私自身のお話をさせてください。
私は、保育園から不登校、親は心配しましたがそれでも家で留守番してる方がよっぽどマシでした。人に恐怖心を抱いており、会話がとても苦手でした。お友達と遊んだ記憶がありません。
小学校で毎朝行われる朝のマラソン。
放送室から流れる音楽が鳴り終わるまでの間、グランドを何周も走らされます。そのグルグルグルグルと走るあいだ、
「なぜ、わたしはわたしとして産まれてきたんだろう。そして死ぬとわたしはどうなるんだろう。」
と小学校1年生の時から、やり場のない悲しい気持ちを抱えながら走りたくないグランドを皆んなに追いつかない足で必死に走っていました。
持病を持つ私は身体の形がみんなと少し違うので皆んなの目に触れないように教室ではなく保健室で体操服に着替え、周りの目を気にしながらグランドに向かう。苦痛でした。
常に疑問の渦の中に居ました。
小学生時代、スカートが嫌いで1度も履かなかったのに中学校になると制服で履かないといけなかったこと。
懇願しても女だから野球部に入れなかったこと。
美術の賞を獲っても勉強が出来る子みたいに褒められないこと。
周りの大人達が疲れてイライラしているということ…。
なのに自分自身が子どもを持ち、娘が不登校になった姿を見て、イライラし不安になっている自分に気付きました。当時なりたくないと思っていた大人の姿になっているのではないか。
ASOVIVA! の知愛ちゃんのトークショーに参加させて頂き、親子共々、心が軽くなり決心できました。
娘はとっくに社会の違和感に気づけていたのです。
ASOVIVA!、そして知愛ちゃんの事を教えてくれた高校時代からの友人 福田のりこ からたくさんの事を学びました。
「足りない、足りない」と、いくら物に溢れても満たされない社会。
「既にもう、豊かである」という事に気付いていない人がまだまだ多い様に思います。
親、大人の中の固定概念(ある意味の洗脳)から調整していくことがまずは必要だと今は考えます。
ASOVIVA! に通う娘は「心の底から笑える様になった」と言います。
否定される事がない、そして自分自身も誰かを否定する気持ちがなくなった、と。
やりたくない事をやらない。まだ、その選択が出来ない子達はたくさんいると思います。
今、娘は往復3時間かけて河南町まで通っています。
それでも皆んなに会いに行きたいと言います。
帰ってきたら「楽しかった!」と元気です。
そして、家の近くにもASOVIVA!を作りたいというのが夢です。
2019年3月、正式開校の1か月前のトークイベントに来てくれたのが、原田さん親子との出逢いでした。
なかなか、同じ地域内で学校に行かない選択をしている同じ年頃の子と出逢うのは難しいと思います。
誰かが発信することで、それまで「自分だけ」が皆と違うことに苦しんでいた子同士が出逢えるきっかけになります。
自分だけじゃないと知れるだけでも、お互いに励まし合える存在になれるのだと思います。
ありすさんはご自身が主宰されているイベントにASOVIVA!の子ども達も参加できるよう一緒に企画を考えてくれたり、デザイン面のサポートをしてくれたりと、まだ人数が少ない頃から、スクールの活動の充実に向けて一緒に歩んで来てくれました。有難うございます。
原田ありすさんのデザインオフィス「グルニエ」をご紹介します。
Design Office Grenier
https://www.grenier-alice.com/
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