監事の思い:宝楽陸寛
2020/8/17 07:34
NPO法人SEINコミュニティLAB所長 宝楽陸寛です。
一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団の代表理事も努めています。
この時代に大きな声で言いたいことは「だれもひとりではない」ということです。
新型コロナウィルスの影響で学校の休校などが相次ぎ、在宅勤務や臨時休店を行う店舗・企業・事業所も増える中で家庭で過ごす時間が増える一方で、学習の遅れ、運動や体験不足、ストレスによる家庭内の関係性の悪化など、様々な問題が起きてきています。
新型コロナウイルス感染症があぶり出した問題は、日常が通常運転ならなんとなくなっていた、「普通」の暮らしの歪(ひずみ)でした。
ここでいう普通は、実は日本ではとうの昔になくなっています。
でも、学校のシステム、公平平等の原則としての行政システムでは、太刀打ちできないひとりひとりの問題が噴出しているのではないでしょうか?
最近の言説では、コロナウイルスの健康への被害より、経済的な被害の問題が問われる面もあり、一斉休校の問題、または政治家の判断の問題と多岐に問題が広がっています。
ですが、今、私達大人がすべきことは、民主的な価値観をきちんと理解できる環境を、次世代の子どもたちにどう渡せるかだと考えています。
ASOVIVA!はデモクラティックスクールと、フリースクールという側面を持ち合わせています。
民主的な価値観を、子どもたちが一つひとつ選択し答えを導き出しています。
この小さな営みの何百回という繰り返しが次の社会を作るのではないでしょうか。
そいういう未来への投資、未来への希望を持ち合わせているから、ASOVIVA!は多くのサポーターのみなさんに支えられるのでないでしょうか。
本人にできることは本人に、家族でできることは家族に、地域にできることは地域に、地方自治体にできることは地方自治体にと、、、補完性の原則で社会は営まれてきました。
今一度、自己責任や本人の問題として回収せず、私らしく生きるという生き方を子どもも大人も問い直したいと思います。
そいういう、きっかけを学びました。
これからのASOVIVA!に期待しています。
監事
宝楽陸寛
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NPO法人SEINコミュニティLAB 所長
一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 代表理事
https://semboku-fund.org/
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