保護者の思い:⑤角本まゆみさん
2020/8/13 08:38
ある日、子どもが学校に行けなくなった。
娘が中学 1 年の夏、彼女は熱中症で倒れました。部活中の出来事です。
それをきっかけに彼女は学校に行けなくなりました。
特別、いじめがあったわけでも勉強が苦手なわけでもありません。 少しのきっかけで、彼女の中の何かがプツッと糸が切れたようになって 起き上がることができなくなったのです。
それからは、何とか毎日を過ごす日々が続いていました。 今の日本で、学校に行かないって結構ハードルが高いです。
まずは周りの反応
「えっなんで?」
「いじめられたん?」
「勉強嫌いなん? 」
親族からは
「 何で行かせへんの?学校行かすんは親の責任やろ?」
表面だけをとらえた声ばかり。
実際に公的支援もまったく得られません 。
義務教育って言いながら、 学習も運動も本人任せ、それをしたければ学校という檻の中に来なさい。 上から目線 。
子どもの権利はどうなるんやろう?
勉強や運動は家でもなんとかなるかもしれないけど、友達は? いろんな人との交流は? 親だけでできることって限界がある。その時に思い知りました。
家以外の居場所を探していた、 そんな時に出会ったのが ASOVIVA でした。
初めての見学の日、 「ASOVIVA?何?どんなとこ? デモクラティックスクールって? 」不安がいっぱいの中、 千早赤阪村にある一軒家の玄関扉を とても緊張して押し開けたことを思い出します。
そんな不安を裏切るように 初体験の ASOVIVA はとっても居心地のいいところでした。
それは 子ども一人一人がその子らしく居られるように尊重される場で、スクールで過ごす内容はその子一人一人が考え、みんなが心地よく過ごすためのルールや掃除当番やイベントもすべて、 子どもら自身で話し合って決めているところ、etc...
そしてこの素晴らしい場所は今、 娘にとっての大切な居場所になっています。
泣き崩れ、一歩も動けずうずくまっていた彼女が この場所でたくさんの笑顔を見せながら 前を向くことができるようになりました。
きっとここなら大丈夫、安心して日々過ごしいけると 信じています。
こんな素晴らしい居場所 ASOVIVA が これからもっと いろんな方の居場所になっていくことを願っています。
まゆみさんは、娘さんの様子を観ていて限界を感じ、「学校に行かなくていいんだよ」といった声かけをされたそうです。
100%の力を出し切って頑張っていた娘さんは、お母さんからの言葉で学校に行かない選択をすることができました。
学校に通っていた時の自分は、真面目に真面目に頑張って、全身のネジをガチガチに閉めているような感じだったと、娘さんは話してくれました。
ASOVIVA!では、全部のネジがゆるゆるになって、自分らしく過ごせているそうです。
親は、我が子の前に立ちはだかる強固な壁になることもできるし、木陰で休ませるための大きな樹になることもできます。
まゆみさんの温かな関わり方に、私たちも学ばせてもらっています。
いつもありがとうございます。
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