不登校への理解:①不登校の原因
2020/7/29 07:40
不登校の原因は、文科省や公の調査での発表によると、「いじめ」「無気力」「学業の不振」「人間関係」「あそび・非行」などが挙げられています。
表立って調査をするとそういう結果になるのでしょうが、それぞれに原因があるように思います。
ASOVIVA!にこれまで来た子どもたちを見ていて思うのは、とにかく「学校に合わない」と感じている子が多いのではないか、ということです。
・自分は先生が何を望んでいるかわかるから怒られないようにふるまうことができる。だけどクラスのほかの子が怒られているのを見るのがつらい、怖い。
・先生が何を望んでいるかがわかるから、そこに基準を合わせて学校でも家でもそのように行動する。そして疲れ果てる。
・せっかくその授業に乗ってきたと思ったらチャイムで終了。もっとやりたいのに中断させられる。
・小学校の時からいろいろ注意されてたけど、中学校に入った途端、さらにいろいろ言われすぎて何をしたらダメなのかいいのかわからずに混乱。ついでに勉強も難しくなった上、周りも急に「勉強勉強」と言い出してさらに混乱。
・やりたくないことを「やりたいこと」として行動しないといけない。
Etc. これらを総合してとらえ直すと、「学校に合わない」というところではないでしょうか。
現在日本ではすべての小中学校で同じ学習指導要領が採用されています。
全国でやっているからには多くの子どもたちがこれにより学力が上がり、社会的な能力を身につけていくものなのかもしれません。
だからと言って、すべての子どもたちにその教育方法が合うのでしょうか。
合わない教育方法の中に6歳で放り込まれた子どもたちは、合わない自分が悪い、それをできない自分が落ちこぼれなんだ、ダメな子なんだ。
という認識を植え付け続けることになっています。
その結果、いじめられる、いじめる、無気力、非行、人間関係もうまくいかなくなる、などの二次被害として表出してきているように感じています。
なぜ二次被害として表出してくるまでに対策が取れないのか、続きは「不登校に至るまでの道のり」で解説します。
(文責 石原 )
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