おふろに入る男
2020/6/1 20:46
スタッフの景山です。
マンスリー寄付キャンペーンを始め、たくさんの皆様からのご支援と応援メッセージに何度も励まされまております。
キャンペーンも残り13日となっております。
引き続き、ご支援と応援をどうぞ、よろしくお願いいたします。
今日は『おふろプロジェクト』について…
「プロジェクトX」な気分でお読みくださいww
めんどくさがりのわたしは家で湯船に浸かり、ゆっくりと過ごすことがほとんどない。
なのでおふろはシャワーだけで済ますことが多い。
そんなわたしだけど、いろんな人に比べると人の家のおふろに入る機会がきっと多いほうだと思う。
わたしの仕事はしょうがいのある方の自宅に伺い、身体介護(食事・入浴・更衣)などの介助をしています。なので、仕事がら入浴介助で多いときに4〜5回よそのお宅のおふろに入ることもあります。
月と風とを利用してくださっている、多くの方は重いしょうがいの方が多く、おふろはそんな方にとって身体の緊張がほぐれる、大切な時間なのです。
そんな時間を共に過ごして、たくさんの表情を見ることができました。
重いしょうがい故に、他者との言語でのコミュニケーションが難しかったり、そもそも限られた人との中だけで時間を過ごす人が多いしょうがい者の方と、接点を持つ機会がある人は多くはないんではないでしょうか?
尼崎に移り住んで数年になりますが、
月と風とがある尼崎は全国に比べ、昔ながらの銭湯が数多くあります。
自分がこどもだったころには家におふろがなかったので、よく家族で銭湯に通ったことを思い出します。
そこには街のおじいちゃん、おばあちゃん、学生さん、こども、ちょっと怖そうなおじさんなどさまざまな方が居て、そこがひとつの地域のコミュニティとなっていました。
おふろプロジェクトは尼崎に数多くある銭湯の利点としょうがいある方のリハビリの意味も含まれる入浴という行為をかけ合わせた企画です。
街の銭湯にしょうがいある方と出かけ、ときには地域の方のおふろにもらい湯をしたりと、しょうがいある方と無い方の接点をつくります。
誰しもが湯に浸かれば心も身体もほぐれるように、そんな日常生活の一部を共にすることで、互いの存在を知っていく。
わたしがこどものころに見たあの銭湯のように、そこにしょうがいのある方もいる、ただそれだけのこと…
とにかく一緒におふろに入るという活動を通して、月と風とが大切にしている「重いしょうがいがある方が暮らしやすい街は誰にとっても暮らしやすい」を言葉ではなく、ノンバーバルなコミュニケーションで実感してもらえたらと思います。
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