福祉に出会い、福祉にまじわる
2020/5/19 18:36
スタッフの景山です。
今日は秋田さんが応援メッセージでも書いてくださったミーツ・ザ・福祉について書いてみたいと思います。
月と風とは表現や人との関係性を生み出す場づくりのひとつとして
「ミーツ・ザ・福祉」という福祉のフェス・イベントを四年前からはじめました。
これは尼崎市が1982年から行っている「市民福祉のつどい」事業を受託し、属性や役割を超えて、ひとりの人間として出会い、つながっていく。そうした機会をつくり、「理解する」だけではなく、どのようにして「一緒に楽しむ」ことができるかを、たくさんの人に関わっていただきながら、共に考え、違いを活かし合う。そんな場(イベント)をつくりあげています。
こうやってお互いの違いを活かし合う場「ミーツ・ザ・福祉」では本当に様々な企画が立ち上がりました。
日常から障害のある方が関わる機会をつくる
・ミーツの学校
尼崎市民と障害のある方が役者として演じる
・ミーツ・ザ・新喜劇
障害ある方が花火師になる
・花火 de ミーツ
福祉について学びを深める
・ミーツ・ザ・サミット
この他にもたくさんの企画が違いを活かすことで、それぞれの得意とすることが集まり、年々、参加者も認知度も広がるイベントへとなっていきました。
わたし自身も、この名前の通り「ミーツ・ザ・福祉」で、たくさんの人に出会い(ミーツ)、他者を知り、そして自己を知る機会にもなりました。
そして自分の想像できる範囲の外側にも人がいて、そこへ思いを馳せることの大切さを知ることもできました。
そんな出会いのひとつにこんなものがあります。
その方はいつも明るく、ハキハキと話し、聡明な人だなというのが最初の印象でした。その方とは当日のイベントだけでなく、企画案出しのワークショップなど、さまざまな場面で親しくしていだき、話す機会が増えたときでした。そんなある日、その方にこんな質問をしてみました。
「ぼくは緊張しがちで多勢の人が居る場所は苦手なんですけど〜」
「◯ ◯さんて多勢の人が居る場所で緊張したりしないんですか?」
「そうね、緊張しないわ。だって、その人たちの顔が見えないもの!」
そう、その方は視覚に障害があり、明るさは感じるものの視覚による情報は得られることができません。
わたしはその想定外の意外な答えにに驚きと同時にすごく納得感があったのを覚えています。
また、ある日には
「◯ ◯さんは記憶力がすごいですよね。」
「過去の情景をしっかりと言語にして伝えてるのが上手ですよね」
「わたしはね、出来事をテキスト化して記憶しているの」
「景山さんはわたしと違い記憶をビジュアル化して保存してあるのね!」
と言われたことがあります。
ぼくは以前、◯ ◯さんに両親が聴覚障害者であることを話したことがあるのですが、
そんな両親の元、育った影響なのかコミュニケーションは視覚情報によるものの方が得意としているところがあり、記憶ひとつにしても、このような違いがあり捉え方があるんだなと思った出来事でした。
このように「ミーツ・ザ・福祉」は出会うことで、知り合うことで見える世界が変わってくるかもしれません。
このキャンペーンで月と風との活動を知っていただき、あなたの想像の外側にいる人ととのことを思うキッカケになれればいいなと…
まずはそんな表現や人との関係性を生み出す場をつくろとしているNPO法人月と風との応援者として、ぜひミーツして下さい。
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