わたしに必要なのは共に生きること、様々な場所で出会うこと
2020/5/16 15:40
はじめまして、スタッフの景山です。
月と風と
その名前に惹かれたわたし。
はじめて「月と風と」を知ったのは8年ほど前。
わたしはこの事務所の近くに住んでおり
度々、前を通っていました。
事務所の前には何やらわからないオブジェ。
奥には小上がりになった畳の座敷。
壁には意味不明な書道と
ドラムにピアノも置いてある。
この場所がとても気になり、名前をを検索してみると、それは想定していた答えとは違う意外なものでした。
はてさてここはなんなんだ?と思っていた当時のことを思い出します。
「月」のように、誰かの力を借り、誰かの道を照らす。
「風」のように、楽しく優しい音楽を奏でる。
ひとりではなく、みんなで一緒に。
「月と風と」という名前には、そのような意味が込められています。
そんな名前の意味に惹かれて、わたしはここでスタッフとして働きはじめることになりました。
そして、もうひとつ「月と風と」で働く理由がわたしにはあります。
それは『わたしがわたしらしく在りたい』と願っているからです。
この理由はわたしにとってとても大切なものです。
なぜそう思うのか?理由は、こんな自分の背景に基づいているのだと思います。
障害者の両親の元に育った自分。
いじめにあったこと。
セクシュアルマイノリティである自分。
人との違いや関係性に悩んだ自分。
自身のマイノリティ性、違いがあるが故の自己肯定感の低さ、理解されにくさ、自己を表現することへの恐怖。
こう言った自分の中の弱い部分を他者には見られたくないかもしれませんね。
見せて伝えたとしても、その小さな声はかき消されてしまうかもしれません。
存在しなかったことにされることもあるかもしれません。
たとえ弱くても、誰かの力を借りてでも、月のようにわたしの道を照らしてくれた人たちとの出会いが、わたしがわたしらしくそのままでいいと肯定させてくれたのかもしれません。
そんなふうに暮らしと仕事を密接にし、きょうも「月と風と」で働いています。
わたしは月と風との活動を通し、ゆるやかに他者とつながりながら、自己を開示し、様々な人の暮らしやその背景に触れられたことで、人の根幹となる部分とつながれたような気がします。
ぜひ、このキャンペーンを通じて、月と風との活動を知っていただき、誰しもが誰かの「希望」であれることを願っています。
終わりにある女優さんの言葉がステキだったのでメモしておいたものをここに残しておきたいとなと思います。
他人を知ること
自分を知ること
世界を知ること
違いを知ること
変わらないことを知ること
そこに命と気持ちがあること
これらが自分の中にあることを忘れずに活動を続けたいと思います。
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