#24「こどもホスピスの意味」大阪市立総合医療センター 岡崎伸先生
2020/5/24 20:34

真っ赤で大きく分厚い
「Behind the big red door」と書かれた本を
プレゼントして頂いたのは、12年前の事でした。
その本は、世界で初めての子どものホスピス
「ヘレン&ダグラスハウス」が25周年を越えて
作られた本とのことでした。
子ども病院で神経内科医として勤務していた私にとって
初めての世界の本で、ページを開く時に心の高まりを感じました。
真っ赤な本は、いつも見ている医学書とは違い、
1ページが1人の子どものページでした。
時には笑顔で、時には家族と映った写真はどれも素敵で、
そしてこどもにぴったりの心こもる言葉が書かれていました。
その本はスタッフにとって宝物で、
スタッフが日本に来てくれた時も、
私が英国まで伺った時もプレゼント頂きました。
いつも私の机の右側においてあります。
赤い扉は車いすでもスーッと入れるように大きく作られ、
その後ろ側は、様々な重い病気がある子ども達が
自宅のように過ごせることを意識したつくりになっています。
そして子どもがくつろいで過ごせるように
スタッフが迎えてくれ数日過ごすことができます。
最初は「子どもを他人に預ける」感覚に
葛藤する家族も多いようですが、
子どもがスタッフを信頼してゆったり過ごしたり、
お泊りを楽しみにしたりしているところをみると、
やがて「あなたがみていてくれるなら」と、
家族は自然に子どもを預け、自宅で体をやすめられるようです。
自宅と子どものホスピスの往復は、最後の日までつづきます。
だから、子どものホスピスは、
子どもたちが暮らした第二の家そのものともいえます。
英国で、車いすの男の子に
「日本には子どものホスピスがないの?」
「なら、僕たちのような(重い病気がある)子ども達はどうしたらよいの?」
と聞かれた言葉は、忘れられません。
1日も早く、子どものホスピスが北海道に生まれることを祈っております。
ヘレンハウスは「forget-me-not(忘れな草)」
をシンボルにしているのは有名です。
私は、「”forget me not”などといわなくても、
ヘレンハウスのスタッフのことは決して忘れることはないのに」
と思ったりしています。
きっと子ども達も同じ思いでしょうし、
そしてスタッフも同じでしょうね。
同じく英国で子どものホスピスにインスパイアされていた虎さんとは、
初めて出会った時から”forget me not”と思っています。
子どもの時に重い病気にかかり
辛い思いをせざるを得ない人とその家族と共にあるために、
私は虎さんとは出会ったのでなないかと思っています。
そんな虎さんが心をこめておられる
北海道こどものホスピス活動をいつまでも応援しています。
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