Issues we are working on
『やまぼうし』
森のようちえんと謳っているので、幼児教育の部類に入るのですが、実感としては『幼児教育』というよりは『居場所づくり』という言葉のほうがしっくりときます。
やまぼうしでは、いわゆる幼児さんが親元から離れて、基本的に一日中野外で過ごします。スタッフは危険がない限り、子どもたちのすることに口を出しません。だから子どもたちは、自由にのびのびと好きなことをして遊びます。もちろん喧嘩もあります。そうした時もスタッフはすぐには止めません。すると子ども同士でどうにかしようとします。
そんな日々をすごす彼ら彼女らを見ていると、子どもたちの持つちからの凄さに驚かされます。
子ども同士、時にはぶつかり合い、時には励まし合いながら、全力で友達との関わり方を学んでいます。
私たちが大事にしたいのは、子どもたちのそうした場。
好きなことを好きなだけできて、全力で自分を出せて、思いっきりケンカできる場。
きっと子どもたちにはこうした場が必要なんだと信じています。
『つぼみ』
つぼみクラスは親子で参加します。ここでは親子の居場所を大事にしたいと思っています。
0,1,2歳児の子育てはとかく孤独になりやすい。これは我が妻であるジュンさんが身を持って経験したことです。
つぼみは、ただ親子で自然の中に集まるだけ。
どう過ごすかは、それぞれの親子で自由です。
お母ちゃん同士おしゃべりしたり、母と子でお散歩したり、時にはお父さんも来てくれます。
小さな赤ちゃんでも楽しめます。落ち葉をひろったり、風が木の葉を揺らす音を聞いたり、川の流れに見とれたり。
母も子も、周りの目を気にせずにリラックスできる居場所でありたい。そう願っています。
『にちようの森』
小学生にとっての月に1,2回の憩いの場。そんなイメージでやっています。
こうした活動の多くは、『子どもたちに自然活動を』とやっておられるところが多いと思いますが、にち森は違います。
やる目的はただひとつ『子どもたちが好きなことを好きなようにする』これだけです。
集合場所は竹林ですが、だいたいそこで鬼ごっこ。それが終わるとやまぼうしの家で火を焚いたり、水をかけあったり、泥遊びしたり。
雨が強かったら室内で遊びます。年に一度のお泊りキャンプは子どもたちの要望でゲーム持参OK。
危険が及ばない限り、細かいルールはありません。
小学生たちと話をしていると、学校などでの不満やストレスを話してくれます。
にち森に来ることをとても楽しみにしてくれていて、にち森に来たらまたがんばって学校に行けると言ってくれます。
子どもたちを見ていると、にち森のような場所だと、たとえ高学年の女子でも、無邪気に遊ぶんだなと感心します。
小学生にとって、学校でも家でもない、リラックスして安心して楽しめる場でありたいと思っています。
Why we are tackling this issue
『私たちがしたいから』
やまぼうしをする理由って何かと考えたら、単純に『自分たちがしたいから』『子どもたちが好きだから』。
ありきたりな言葉ですがそう思います。
子どもたちの楽しそうな笑い声、真剣な眼差し、ケンカして泣いた顔。
日々を全力で生きている子どもたちと共に過ごすのが好きで、楽しくて。
つぼみもそうです。
親子で過ごすあの時間が何より好きなのは、ジュンさんで。
何より癒やされているのもジュンさんです。
焚き火を囲んで色々なものを焼いて食べて、楽しそうにおしゃべりするお母ちゃんたちが好きで、
小さい子たちが、風の音に耳を澄ませ、虫に驚き、どろんこだらけの手と顔で笑う姿が好きなんです。
もちろんにち森も同じです。
ひたすら一緒に鬼ごっこして、ひたすら一緒に水かけあって、体力的にはヘトヘトになります。
でも終わったあと出る言葉はいつも『楽しかった』です。
本当にただの友達のひとりとなって一緒に遊ばせてもらっています。
子どもたちとのこうした時間は、私たちにとっても貴重で、学びも多く、また癒やしの時間でもあります。
だから本当は課題なんていうふうには捉えていませんし、だから取り組む理由なんていうのも、『自分たちがしたいから』しかありません。
そんな感じの、ふわっとしたやまぼうしです。
How donations are used
やまぼうしでは、昔ながらの手仕事もやっています。
草木染め、味噌づくり、餅つき、しめ縄作り、田んぼでのお米栽培、畑で野菜つくりなどなど。
そうした活動に必要な経費に寄付金を使わさせていただこうと思っています。