Issues we are working on
「”自分が自分で良かった”と感じられる心」「安心できる関係性・居場所」作りを、学校現場や地域社会で取り組んでいます。
多様な違いが、間違いや誤りや劣ったものとみなされ、つながりが分断され、他者や社会との対立や内面での自己批判が進んでいくことの抑止・改善のために、下記事業に取り組んでいます。
・学校現場で、性の多様性を切り口にした人権教育の出前授業や教職員研修の提供
・学校現場で、自分の違いを慈しむことや異なる他者との繋がり方を学ぶ出前授業や教職員研修の提供
・LGBTQ+ユースの、自尊心涵養や他者との繋がりのための対話の機会の創出
・心理的安全性を確保した中で、立場を超えた自己開示と対話の機会作りによるコミュニティ醸成
Why we are tackling this issue
tomoni.のいつみとヒロは、二人ともセクシュアルマイノリティの一員です。
それぞれに縁があり、10年ほど、学校を回って多様性や人権について話す講演活動に関わってきました。
一方で、セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+)のコミュニティや活動に出入りしたり、様々な社会的マイノリティの人たちと出会ってきました。
僕らが出会ってきた人たちは、社会や関係性の中で傷ついて、心身を深く痛めていました。
「20歳になるまで生きてると思っていなかった」と語るトランスジェンダーやゲイやレズビアンの友人。
発達や病や障害やルーツや外見や、様々な違いゆえに社会や他者から切り離されていく嘆きを語る人。
自らこの世を旅立ってしまった人たち。
コミュニティの中でも、様々な葛藤を見てきました。
活動の中で、同じマイノリティ同士なのに考え方ややり方の違いで対立が起こり、啓発やピアサポートの団体やイベントがなくなってしまったり、コミュニティの中でさらにお互いを切り分け「どちらがより上か/正しいか」というやりとりが行われることもありました。
違いですれ違い、繋がれないことが、そのままの自分や相手を喜べないことが、痛い。
社会の中で、関係性の中で、いのちが追いやられ、痛みが痛みを呼んで分断が再生産されていくことが、ずっとずっと辛かった。
それで、大切な人たちが痛み、削られていくことが辛かった。
もうこれ以上、僕らの大切な人たちが傷つく姿は見たくない。
もうこれ以上、同じ人間であるはずのお互いが、違いによって分断させられてしまうのに耐えられない。
次の世代の子どもたちに、僕らのように違いに痛み、自分や他者を傷つけてしまう経験をしてほしくない。
本当は僕らはそんなもんじゃない。
本当は人間はそんなもんじゃない。
違いは、間違いじゃない。
かけがえのない、美しいギフトだ。
僕らはみんな、本当はひとつだ。
切り分けられて、あちらとこちらでいがみ合う幻想からはもう抜け出したい。
僕らはほんとうは、もっと愛から繋がれるはず。
いのちとしてそのままで、慈しみ合えるはず。
それぞれらしいパワーを発揮し、互いが互いの希望になることができるはず。
自分と違う相手も、相手と違う自分も、それぞれのらしさを讃え喜び合いながら、一緒にいることができるはず。
あらゆる存在が慈しまれ、安心してあらゆるいのちが寛いでいられる世界が見たいのです。
これは僕ら2人だけが描いている夢ではないと思っているから、金銭面を含めて、2人だけが活動を担うのではない形を選びたい。
違いを超えて、分断を超えて、みんなと手を繋ぎたいと願っています。
そのために、対話の場作りや性の多様性を切り口とした人権やコミュニケーションの授業、葛藤を越える知恵を学ぶワークショップの企画運営を、これからも続けていきたいです。
いつかそんな機会がなくても、オープンな心で、自分らしさと繋がりの中に寛いでいられる人が、この社会に溢れる日まで。
How donations are used
・tomoni.の活動に係る諸経費(交通費、会場費、通信費、印刷郵送費、広報費、打ち合わせ費、講演やワークショップづくりの資料書籍やセミナー代、付箋やペンなどの備品代等)
・持続的な活動のための、学校現場へのtomoni.の派遣費用の補填
・参加費無料の、LGBTQ+ユースのための語り場の運営費
・子ども若者やLGBTQ+当事者との個別の質疑応答や相談対応の活動費
・講演やワークショップ開催時の、講師・ゲスト・スタッフ等の人件費
余剰金が出た場合は、
・ユース等、経済的に困難な人のtomoni.企画参加時のスコラーシップ
・その他、ミッションの実現のためのアクションに係る活動の活動資金
等、全て大切に使わせていただきます。