Purpose
2024年5月より、Sisterhoodは「困難を抱える若年女性のための居場所」づくり事業を行います。
これまで、困窮する女子大学生の「夜ごはん会」や生理用品の配布、食料支援なども続けてきましたが、それだけでは何ともならない困難(ヤングケアラー、ネグレクト、発達障害など)が背景に見え隠れしています。
18歳〜という年齢がネックになって、「子ども、児童」の枠からはみ出た彼女たちは、さまざまな支援から取りこぼされています。
実家からの仕送りもなく、600万円もの奨学金という借金を抱え、それでも「学びたい」「家族のために少しでも良い就職先に」という思いで大学に通っている人たちです。
綿密な生活費の計算をしていても、コロナや思いがけない病気で、あっという間に生活が経ちいかなくなってしまった人もいます。それでも、「大学生」というだけで、生活保護も受けられず、実家にも頼れず、大学生協から支給されたお米だけで食い繋いでいました。
車も持てないので、割りの良くないバイトにしかつけません。学食やランチに出かけられるような人たちからも距離を取り、孤独を抱えるケースが多いです。家族のことや、自分のことで問題を抱えていても、「助けて」を誰かに伝えることも困難になります。
そこで山形市内に常設の「居場所」を開設し、家庭や学校や職場に居場所を見つけられない若年女性たちが安心して過ごせるセーファースペースを作りたいと考えています。
Past Activities
・困窮する女子学生のための「みんなで作ろう 夜ごはん」事業(月1回)山形市コミュニティファンド事業
・若い人に向けた「ジェンダー小説ガイドブック」作成事業 (山形県男女共同参画センターチェリア助成事業)
・生理用品の配布、女性のための居場所づくり講座、アクティブバイスタンダー講座(女性のつながりサポート事業)
・ハラスメント防止講座(一般対象、事業所対象)
・ジェンダーワークショップ(月2回 オンライン)
・ジェンダー関連図書のブックトーク(月1回 配信)
・フードドライブ/フードパントリー(女子学生向け)
Achievements
これまで、「みんなで作ろう 夜ごはん」の会は11回開催し、延べ106名の女子学生の参加がありました。
困窮している学生たちの経済的支援にとどまらず、コロナ禍によって分断された学生同士のつながりの回復がなされ、異なる学部や学科の学生同士のつながりができたようです。
また、学生を中心とした、地域の多様な年代のボランティアネットワークが構築され、家族と離れて生活している学生たちが地元住民たちとの緩やかなつながりを持つことができました。何かあったときに相談し頼れるような存在ができ、孤立の解消にもつながっていると思われます。
高齢女性たちの社会参画の機会創出にもなり、地元住民との良好な関係性が生まれることによって、学生の地域とのつながりが生まれてつつあります。
今後展開する「居場所」事業は、この「ごはん会」も含み、学生のみならず地域の若年女性たちが、互いにつながりあう場です。
ボランティアで来てくれる人々も含め、様々な立場の女性たちがつながりあう“インターセクショナリティ”の実践の場にしていきたいと思っています。
Necessary expenses of the business
居場所にかかる費用
【開設当初】・・・・・・計800,000円
契約手数料、保険等・・・・350,000円
敷金・・・・・・・・・・・200,000円
リフォーム代・・・・・・・350,000円
【月々かかるもの】・・・毎月96,000円
家賃(駐車場込み)・・・月々66,000円
食料品費・・・・・・・・月々10,000円
消耗品費・・・・・・・・月々 5,000円
水道光熱費・・・・・・・月々15,000円