
Purpose



「サイレント閉館調査プロジェクト」が目指すのは、ミュージアムの閉館によって失われつつあるコレクションを守り、次の世代へと継承していくことです。
ミュージアム業界は、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行により大きな影響を受けました。もともと慢性的な予算不足や人手不足を抱えていたところに、感染症対策や物価高騰といった新たな負担が重なり、現在も厳しい状況が続いています。
では、実際に毎年どれほどのミュージアムが閉館しているのでしょうか?
そして、閉館したミュージアムのコレクションはどうなるのでしょうか?
こうした素朴な疑問を出発点として、「サイレント閉館調査プロジェクト」は始まりました。
2024年より調査を開始したところ、ミュージアムの閉館に関する体系的な統計や継続的な調査が、ほとんど存在しないことが明らかになりました。
その過程で見えてきたのは、多くのミュージアムが社会的な注目を集めることなく、静かに、そして記録も残らないまま閉館しているという現実でした。
私たちは、このように「誰にも知られずひっそりとミュージアムの閉館が進む状況」を指す言葉として、「サイレント閉館」という概念を提唱しました。
本プロジェクトは、この「サイレント閉館」という現象の実態を明らかにし、その背景にある構造的課題を整理するとともに、今後どのようにコレクションを社会で支え、未来へ継承していくべきかを考える場をつくることを目的としています。
サイレント閉館が進行すれば、日本に存在していたはずの貴重なコレクションが失われるだけでなく、それに付随する知識や経験、研究の蓄積も同時に失われていきます。
その結果、文化の厚みが徐々に失われ、社会全体の文化的基盤が痩せ細っていく――いわば「文化のスポンジ化」が起こるのではないかと、私たちは強い危機感を抱いています。
Past Activities
1)サイレント閉館に関する調査活動を行いました
2024年に実施したクラウドファンディングで寄付いただいた資金をもとに、サイレント閉館に関する調査活動を実施しました。報告書の作成が遅れており申し訳ございません、こちら2026年中に発行することを目指して作業中です。
2)閉館する水族館のバーチャル移転プロジェクトを実施しました
サイレント閉館に注目する前ですが、京急油壺マリンパークのバーチャル移転プロジェクトを実施しました。
Achievements
◆閉館リストを作成しました
日本のミュージアムの閉館情報をまとめたリストを作成しました。本プロジェクトで収集した範囲内では、国内最大のデータベースとなっています。
ただし、調査手法自体の課題や、閉館をどう定義するかなど今後の課題が多く見つかる調査でもあります。
2026年現在サイレント閉館調査プロジェクトでは以下の取り組みに注力しています。
- 報告書の作成
- 2024年のクラウドファンディングでリターンとして設定した報告書の作成を進めています
- 活動資金の調達
- 助成金・企業スポンサー獲得・個人寄付の募集の3軸でサイレント閉館調査プロジェクトの活動資金の調達を目指して取り組んでいます
- 政策提言
- サイレント閉館の問題を日本社会全体の問題として取り組むために政策提言を目指して取り組んでいます。
- 調査活動の継続
- 閉館状況の情報収集を継続して行っています。
- 閉館に関するノウハウの収集
- コレクションを守ることができる閉館のためのノウハウの蓄積と発信を目指した取り組みを進めています。
Necessary expenses of the business
サイレント閉館調査プロジェクトにかかる経費は以下の通りです。いただいた寄付金は本プロジェクトの取り組みに大切に使わさせていただきます。
- 人件費
- 旅費交通費
これらの他に、サイレント閉館問題に取り組む過程で発生する経費にも使用させていただきます。想定される経費は以下の内容です。
- 消耗品費
- 調査の過程で発生する物品の購入費
- 広告宣伝費
- サイレント閉館に関する問題を広く伝えるためのチラシやパンフレット制作費
- 会場費
- 広告宣伝費と同様、サイレント閉館に関する問題の認知を広めるためのイベントに関する費用

