
Purpose
この事業を通して、孤立や不安を抱える人が、安心して想いを語り、つながりを取り戻せる環境づくりをめざしています。
その中心にあるのが「オープンダイアローグ」という対話の方法です。
オープンダイアローグは、フィンランドで発祥し、精神的な困難を抱える人やその家族、支援者が、一緒に話し合い、理解し合いながら解決策を見つけていく手法です。専門家が一方的に“答え”を出すのではなく、すべての参加者が対等な立場で耳を傾け合い、誰もが尊重される関係の上で対話し考える関わり合いの在り方です。
対話を重ねることで、日々のなかで失われがちな人としての尊厳を取り戻し、こころの回復が促されます。
しかし、この方法はただ知識を得るだけでは身につきません。
日常の中で実践し続けること、信頼できる仲間とともに振り返りと、気づきを重ねることが大切です。
そこで「オープンダイアローグトレーニング会」では、支援者や当事者、保護者、子ども、地域の人が集まり、安心できる場で実践的なワークを体験し、互いにケアを行い、気づきを持ち帰れる時間を定期的に設けています。
この会は、困りごとを抱える人だけでなく、地域全体に「対話できる文化」を育くむための土台です。
誰もが安心して声を出せるまちをつくる力になります。
Past Activities

2024年10/29 初めてのオープンダイアローグ講座開催/講師 森川すいめい氏 共催:いまとこども企画室、おしゃべりサロンはらっぱの会
2025年5月 オープンダイアローグトレーニング会準備会/河北総合センタービッグバン
7月 オープンダイアローグトレーニング会(支援者)/耕人館
9月 オープンダイアローグトレーニング会(支援者)/耕人館
Achievements

森川すいめい氏の研修を通して、オープンダイアローグにおける他者の言葉への姿勢、すいめい氏の在り方を感じることができ、対人支援者からは、改めて聞くということの本質に気づくことができたという言葉が聞かれ、日頃の支援業務でのあり方の振り返りと、改善につながった。母親たちからは、すいめい氏のもつ優しい雰囲気に触れることで、心が癒されたという声も聞かれた。子どもの声、家族の声を聞く役割をもつ母親たちが、まずは自分自身が尊重され、話を大切に聞いてもらうことができる経験を得ることが大切だという共通認識を得ることにつながった。
研修の振り返りも兼ねたトレーニング会は、まだ支援者向けだけの開催ではありますが、参加者からは、対人支援にあたる従事者自身が疲弊していて、まずは対話により癒される時間の確保が急務と、定期的な対話トレーニング会の必要性を感じられる感想が聞かれました。
森川すいめい氏の研修にて教えていただいたワークをメインに、参加者の日々の振り返りと気づき、癒しの時間になるよう構成しています。
Necessary expenses of the business
事業経費合計237,200円
内訳:会場費16,500円、チラシ印刷費23,000、消耗品費25,000、雑費1,000円、事務局運営費172,800円