Issues we are working on
社会のあらゆる課題の根本は教育の問題
人口減少が進み、沈みゆく山村
消費し続け、持続不可能な社会
生まれる格差、排除される違い、分断化する社会
ますます進む環境汚染
それに伴う自然災害の頻発
私たちが暮らす社会のすべての課題が
私たちが取り組むべき課題です
しかし全てを解決する魔法のボタンはありません。
課題は暮らしの中にあります。
だから暮らしの中で学ばなければならないのです。
私たちは35年前より長野県にある人口1600人の小さな山村、やすおか村に根付き教育活動を行ってきました。それが「暮らしの学校 だいだらぼっち」です。
全国から集まった20名程の小中学生が地元の学校に通いながら、1年間一緒に暮らす場所。毎日のごはんづくりをはじめ、掃除や洗濯、薪を使った風呂焚きと、暮らしのありとあらゆることをこどもたちが行います。
そこでは全て多数決ではない、全員が納得するまで話し合う一人一票の話し合い(対話)で決めていきます。休日は田んぼや畑を育て、山から薪を運び出す。こどもたちの遊び場は豊かな自然、山や川。
そんな暮らしをすると、仲間の力がないと暮らせないことに気づきます。地域のお年寄りたちの知恵と努力の歴史に驚きます。自然があるから生きられることを実感します。
毎日の暮らしはうまくいかないこと、トラブルの連続です。そこには正解はありません。答えは自分たちで生み出すしかない。繰り返す日常が学びであり、出会うヒトが先生となる。暮らすことでその先にある社会や自然の課題に気づき、その解決方法もまた暮らしの中にあるのことに気づきます。
未来を創り出す教育は、正解を教わる教育ではありません。
必然で不確定な自然と地域と人と関わる「暮らし」こそが未来の教育の現場なのです。
Why we are tackling this issue
未来は私たち次第だから
これまで幸せや豊かさの価値観は「都市の価値観」と同義でした。一方で都市の問題から引き起こされる様々なひずみは弱いところにしわ寄せが来ます。こどもや小さな山村です。
私たちが根付くやすおか村は、戦前の満州移民や高度成長期の人口流出を経て、1600人に満たない山村になりました。
本来、守られなければならないこどもたちは、生まれた環境によって教育の質や機会は必ずしも平等でなく、保証されることもありません。
私たちは今にもなくなりそうな小さな山村を逆手に取り、限りある資源の中で生き抜いてきた人や村の暮らし、自然の価値を教育財として掘り出してきました。今では様々な対象への事業を開発、年間27000人に教育活動を提供する場所となりました。
その教育が認められ、地域づくり総務大臣表彰をはじめ、読売教育賞、長野県協働大賞、博報賞など数多くの賞を受賞。今では全国のみならず中国やアメリカからも視察や講演依頼がやってきます。
それはなぜでしょうか?
小さな山村にこそ、人を育てる場所があることを証明したからです。そしてコロナウイルスの蔓延や自然災害が頻発する中で、現代社会の脆弱性や課題があからさまに浮き彫りにされました。それらの課題を解決する方法は決して正解を教える教育にはないのです。
希望の未来を生み出すヒトを育てるために、わたしたちの教育活動が必要であると信じています。
それは弱いものでも、希望となる教育が作り出せること。山村というハンデを強みにし、むしろ人を育てる最良の場所であること。だれでも未来を創り出せることの証明でもあるのです。
当たり前の暮らしが人を育てることは社会の希望となるのです。
How donations are used
いただいた寄付は事業費や人件費に活用します。
グリーンウッドの収入の8割は、こどもや青年、地域づくりや教育関係者など年間延べ27000人に対して行っている事業費で賄われています。
この活動を行うために必要なスタッフは現スタッフの16名でも足りません。しかし十分な給与を確保することが難しいのも事実です。
参加費を高くすれば、当然収入を上げることができます。一方で参加できるこどもたちは限られてしまいます。
寄付をいただくことで、参加費を現状から高くすることなく多くのこどもたちに参加の機会を与えることができます。寄付をいただいた皆様に代わって、教育活動を行い、社会をよりよく創るヒトを一人でも多く育てることができます。
そしてこの教育事業が雇用を生むという動きを社会に伝えていくことが、社会の豊かさを変える大きな一歩になります。
教育は未来づくり。未来づくりはヒトヅクリです。一緒に未来をよりよくできる人を育てませんか?