
Purpose



学校に行けない子どもたちが、自分らしく安心して過ごせる「もうひとつの居場所」をつくること。それが、アスノルームの目的です。
いま、制度の枠からこぼれ落ち、家庭の中に閉じこもったまま孤立している子どもたちがいます。
私たちは、そうした子どもたちに向けて、少人数での学びや音楽活動、心を開ける関係性を届けています。
通える日もあれば、来られない日もある。
でも、「ここがあってよかった」と思える場所があることで、子どもたちは少しずつ前を向きはじめます。
いただいたご寄付は、教材や楽器、外出活動など、子どもたちの小さな一歩を支えるために大切に活用します。
Past Activities



2024年度の取り組み(開校初年度)
2024年度は、開校初年度として「知ってもらうこと」に注力。
地域住民や関係機関への情報発信、信頼関係づくりに取り組んできました。
2025年4月の主な活動
新年度のスタートとなる4月は、多くのご家庭と出会い、子どもたちの新たな一歩を応援する月となりました。
🔸 見学・体験
- 7組のご家庭が見学に来所し、関心やご相談をいただきました
- 3名の子どもが2週間の無料体験を利用し、うち2名(小6・中3)が正式入会しました
🔸 音楽を通じた関わり
- 小中学生向けギターレッスンを2回開催
- → 小学生3名・中学生3名が参加
- → 音楽が子どもたちの心をひらく大切なきっかけとなりました
🔸 保護者との連携
- 毎月開催している保護者座談会「アスノカタリバ」にて、4月は特別企画を実施
- - 講師:当法人理事/NPO法人志塾フリースクール立ち上げ者・山本了輔氏
- - 内容:講演会+個別相談会
- - 参加者:5名の保護者
- - 感想:「実践的で具体的」「背中を押された」など、好評の声をいただきました
2025年5月の主な活動
5月は、少人数ながらも深いつながりと新たな挑戦が生まれた1ヶ月となりました。
🔸 見学・体験
- 1組のご家庭が見学に来所
- 2名の子どもが無料体験に参加
🔸 音楽による継続的な関わり
- ギターレッスンを1回開催
- → 小学生1名・中学生1名が参加(中学生は4月からの継続)
- → 継続することで、子ども自身の表現に変化が見られています
🔸 新しいチャレンジ:eスポーツ体験イベント
- 小学生2名が参加
- 会場:アセントゲーミング浜松
- 講師:XhanZ氏(元プロeスポーツプレイヤー)
- → 子どもたちは本格的な環境でプレイを体験し、憧れや興味が現実に触れる貴重な時間となりました
🔸 在籍生の様子
- 現在の在籍生は2名(小6・中3)
- 特に中学生は5月中、一度も休まずに登校
- → 朝のルーティンから自分なりの過ごし方まで、安定した日々を築いています
「来たい」と思える居場所であることを大切にしながら、子どもたち一人ひとりと丁寧に関係を紡いでいきます。
Achievements



子どもたちにとって「通える場所」になった
新たに2名の子ども(小6・中3)が正式に入会し、継続的に通う意思をもって通所を開始。
→ なかでも中3の生徒は、1ヶ月以上一度も休まずに登校。
「外に出られなかった子が、自分の意志で通い続ける」大きな一歩となった。
支援の質と信頼を高める連携体制の確立
無料体験利用時から、支援報告書を丁寧に作成し、在籍校と連携を継続。
→ 内容の透明性が信頼につながり、学校側からも「継続利用の意義」が認められた。
結果として、子どもの居場所が「制度と制度のはざまをつなぐ」役割を果たすことに成功。
不安を軽減し「通えるかもしれない」を引き出す体験設計
2週間の無料体験制度を通じ、子ども・保護者ともに「通えるかもしれない」という見通しを持てた。
→ 2025年5月までに、のべ5名が体験を利用。関係構築と環境適応の第一歩として機能している。
興味を起点とした「やってみたい」の連鎖
ギターレッスンに小中学生が参加し、音楽を通じた表現や交流が生まれた。
→ 継続参加する子も現れ、「やってみたい」「また来たい」という前向きな声につながった。
また、eスポーツ体験イベントを地元施設で開催。元プロゲーマーXhanZ氏を講師に迎えた特別企画には、小学生2名が参加。
→ 「好きなことが本気でできる場所」として、自己肯定感の芽を育てる機会に。
家庭への寄り添いと安心感の提供
保護者向け講演・個別相談会(5名参加)を実施し、「具体的で役立つ」「気持ちが軽くなった」と好評。
→ 毎月の座談会「アスノカタリバ」では、保護者同士のつながりも生まれつつある。
家庭と連携しながら、子どもを支える共通基盤ができつつある。
地域の声とニーズを丁寧に拾い、未来の支援設計へ
新規見学者との対話を通じ、制度では捉えきれない悩みや声に耳を傾けた。
→ 2024〜2025年度初頭で計8組が見学に訪問。
地域の中で「行き場のない子に届く場所」としての機能が芽生え始めている。
Necessary expenses of the business
アスノルームの運営には、以下のような費用が必要です。
- 教材費・文具費(個別学習支援、創作活動など)
- 楽器やICT機材の購入・維持費
- 外出・体験活動にかかる交通費・入館料・昼食代
- 支援スタッフ人件費(学習支援・訪問支援・保護者対応)
- 通信費・印刷費・光熱費などの運営経費
- 専門職(社労士・税理士)への外部委託費用
- 備品や消耗品の購入費
いただいたご寄付は、これらの経費に充てさせていただき、
一人ひとりの子どもが安心して過ごせる場の維持と拡充に活用されます。