【村を歩けば ―インドネシアの卒業生、エンジェルの働き】
2026/9/23 15:27

9月は卒業生の働きを通して、アジア学院の研修が世界に与えるインパクトについて、お伝えしています!
今週は、卒業生アウトリーチ課のスティーブン・カッティングによる、インドネシアの2023年卒業生エンジェルの活動レポートをお送りします。
村を歩けば
今年8月、私はアジア学院の2023年卒業生であるエンジェルと数日間を過ごす機会を得た。滞在先は、インドネシアのフローレス島にある彼女の故郷、マンガライのコミュニティだ。小柄な体格ながら、彼女のエネルギーと情熱は無限であるかのように感じられる。彼女について伝えたいエピソードは多く、どこから話すべきか迷ってしまう。
まずは、彼女の親しい友人たちと、もみ殻くん炭を作った午後の出来事から始めたい。炭になるのを待つ間、手作りのおやつを食べながらアジア学院での思い出を語り合った。友人たちもいつかアジア学院に行ってほしいと、彼女は強く願っている。自身が受けた大きな影響を、彼らにも体験してほしいと考えているからだ。「私はアジア学院で自分の魂を見出しました。」と彼女は語る。友人たちは、彼女が立ち上げた若手農家団体「Monang Lino」の中心的メンバーである。団体名には「地球を愛する」という意味が込められている。メンバーに農業経験はなかったが、今では熟練した農家へと成長し、地域資源を活用した農業技術を周辺集落の若者たちに教えている。今日作ったくん炭は、翌週のボカシ肥作りの講習会で使用される。彼らの夢は、マンガライ県全域に若い有機農家のネットワークを築くことだ。
また、アジア学院へ来るずっと前に、故郷の村で立ち上げた「Hekang Dite」というグループもある。これは「私たちの家」を意味し、15人の若者が参加している。メンバーたちは農園を管理し、食に関する物語を執筆し、持続可能な農業の普及活動に取り組んでいる。教会の隣にある土地には実験農場を開設し、作物だけでなくヤギ、ブタ、ニワトリも飼育する循環型農業を実践している。
スマートフォン一台で動画撮影する彼女の才能(まさにZ世代の才能だ)も見逃せない。その動画は政府にも採用され、伝統的なマンガライ文化の振興と保存に役立てられている。地域の高校では、気候変動への対策や地産地消の重要性を伝える体験型授業をチームで実施した。時には、巨木がそびえ立ち、滝が流れる太古の苔の森を共に散策することもあった。そこはエンジェルが「森林浴」(彼女はこの日本語の響きが好きだという。)を楽しむ場所でもある。彼女は土地と人々のために精力的に活動しているが、同時に、その土地と人々から活力をもらっている。
しかし何よりも伝えたいのは、エンジェルの生まれ故郷であるカジョン村への訪問だ。そこで私は、エンジェルをエンジェルたらしめている根源を目にした。カジョンの地は、彼女の根が深く張られた肥沃な土壌であり、どこへ行っても花を咲かせられる生命力を彼女に与えている。
夜遅くに到着すると、母親、兄弟、そして幼い姪が温かく出迎えてくれ、すぐに食卓で手料理が振る舞われた。翌朝、道を挟んだ向かいの家から近所の人々が「エンジェルはいるかい?戻ってきたのかい?」と声をかけてきた。朝食に使う野菜を収穫していた母親が家庭菜園から「ええ、戻っているわよ」と答える。そして、向かいの家の裏で飼っているブタにエサをやるよう、エンジェルに頼んだ。エンジェルがエサの入ったバケツを持って道を渡ると、さらに多くの近隣住民が大声で挨拶をし、小さな女の子が腕の中に飛び込んできて彼女をぎゅっと抱きしめた。
朝食後、村を散歩している間も挨拶は途切れなかった。多くの握手や抱擁とともに「いつ戻ってきたの?」と声がかかる。その多くは彼女の叔母、叔父、従兄弟たちであった。
通りを少し進むと、エンジェルの母校である小学校が見えてきた。子どもたちは私を見つけると駆け寄り、「What is your name?(名前は?)」、「Where are you from?(どこから来たの?)」、「What is your hobby?(趣味は?)」と、覚えたての英語で話しかけてきた。ちょっとした騒ぎになる。続いて村の教会に行き、Hekang Diteの農園をさっと点検した。おや、農具の一部が出しっぱなしになっているぞ。さらに原生林やトウモロコシと大豆が植えられた畑を抜け、彼女が通った中学校を通り過ぎた。その隣には、数年前に建設されたばかりの高校がある。エンジェルが政府に助成金を申請し、それが採択されたことでカジョン村に高校が誕生したのだ。彼女が十代の頃は、別の町の高校に通わなければならなかった。
もう少し道を進むと別の叔母の家に辿り着いた。親族全員が出てきて、笑顔と賑やかな会話で彼女を歓迎した。私は一歩引き、その光景を眺めた。それは、真の喜びと愛、そして家族や親しい友人への感謝に満ちたひとときだった。今回のキャンペーンのテーマは「隣人とやさしく生きる」である。私はカジョン村の風景の中に、その完璧な体現を見出していた。
エンジェル・ビウ、2023年卒業生
文・写真 アジア学院卒業生アウトリーチ課 スティーブン・カッティング
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どうぞご覧ください!
🌎卒業生たちの活躍を知る アジア学院公式ブログ「農村指導者たち」へのリンクはこちら:
村を歩けば | ARI Rural Leaders Blog


「学生1人が1日、現場へと向かう燃料代」
1,000円
マイクロバスが25km前進するための燃料サポート(または、安全に駐車・休憩するための駐車場代・雑費)
燃料代(40円/km)×25km。気軽に参加でき、学生の1日の移動や安全な駐車・休憩を直接支える項目です。
「3,000kmの道のりを支える安全なインフラ費用」
3,000円
長距離移動を安全に走るための高速料金・駐車場代のサポート(または75km分の燃料代)
75km分の走行燃料、または旅の安全な走行環境(高速・駐車場)を確保するための実務費用に充てられます。
「学生1人分の全行程(3,000km)の高速道路料金」
5,000円
学生1人が西日本各地の研修先へ安全かつ時間通りに移動するための高速道路利用費
長距離移動の負担を和らげることで、学生が次の研修地での体験や対話に100%集中できる環境を整えます。
「学生1人分の夜間フェリー移動&温かい朝食サポート」
10,000円
大阪—門司間のフェリー移動費(ベッド代)+朝食代(1人分)
長距離移動の体調管理を整え、万全の状態で次の研修地に臨むための大切なサポートです。
「学びの移動拠点・マイクロバスのレンタル費用(約1日分)」
30,000円
レンタルバス代400,000円のうち、研修期間中の約1日分の車両代に相当
移動中も議論と振り返りが生まれる動く教室の1日分を確保し、学生同士が刺激し合い変化していく時間を支えます。
「学生1名が西日本研修(3,000km)を走り切る交通費一式」
50,000円
学生1名が西日本研修(3,000km)を走り切る全交通費(バスレンタル分・燃料・高速・フェリー・駐車場代)
現場で生きた課題に触れ、ひとりの学生が『自らを変え、世界を変えるリーダー』へと成長していくストーリーそのものを丸ごと後押しする支援です。
「学びの場をつなぐマイクロバスレンタル費用の4分の1」
100,000円
レンタルバス代400,000円の25%分を負担。
プロジェクトの基盤そのものを支える大口サポートです。学生全員が西日本を駆け巡り、豊かな学びと出会いを重ねるための移動の土台を力強く支えます。


