【メッセージ】天童睦子先生(「災害女性学」研究者 ・ 宮城学院女子大学名誉教授)
2026/6/11 10:00

震災後の東北で、女性たちはどのように地域を支え、変化を生み出してきたのでしょうか。
「災害女性学」の研究者として長年その歩みを見つめてこられたのが、宮城学院女子大学名誉教授の天童睦子先生です。
天童先生は、ウィメンズアイが取り組んできた女性のエンパワーメントやデジタル人材育成の実践にも研究者として関わり、地域の女性たちの変化を間近で見続けてくださいました。
今回、震災から15年を迎える今、女性たちが持つ力と、ウィメンズアイがこれから目指す「個人のエンパワーメントから地域の仕組みづくりへ」の挑戦について、応援メッセージをいただきました。
ウィメンズアイ 石本めぐみ
ーーーーー
【メッセージ】
女性のエンパワーメントは、女性が自ら「力をつける」こと、さらに女性たちが連帯することで生み出される変化と創造力のことです。
この考え方は、第三回世界女性会議(1985年 ナイロビ)以降に広まり、世界的に用いられるようになりました。
3.11後のボランティア活動を契機に、東北各地で、地域活動を始めた女性グループが誕生しました。
なかでもウィメンズアイは宮城の沿岸部を拠点に、現場感覚で女性の就労、起業、地域づくりを息長く展開しています。
ウィメンズアイの地域性、国際性をつなぎ、女性のニーズに接近する視点も魅力です。
私(天童)が、災害女性学の研究活動を通して、またウィメンズアイと地元自治体との連携による「地域女性のデジタル実態調査」、ICT女性就労支援のプログラムにかかわるなかで、再確認したのは、「被災者は、支援されるのを待っているだけの受動的な存在ではない。地域に生きる女性たちは、被災者、子どもや高齢者に寄り添い、生活する能動的な存在で、復旧・復興の主体になる力を内在している」ことです。
その力は「人間の復興」とレジリエントな(回復力ある)地域社会の構築へとつながっています。
東日本大震災から時を経て「個々のエンパワーメント」から「地域の仕組みづくり」へ、ウィメンズアイの新展開に期待しています。
天童睦子 「災害女性学」研究者
宮城学院女子大学名誉教授





