応援メッセージ:竹田 和広さん 一般社団法人ウィルドア 共同代表理事
2026/6/2 10:00

応援メッセージのご紹介
自己紹介
こんにちは。竹田和広と申します。一般社団法人ウィルドアの共同代表理事として、2015年の設立以来、10代が自分らしく学び、社会とつながる機会づくりに取り組んできました。これまでに全国5万人以上の10代に学びや出会いの機会を届け、学校では150校以上で授業・プログラムを実施。東京都や長野県教育委員会と協働した仕組みづくりにも携わってきました。探究プログラム「ワンダリングチャレンジ」は第12回キャリア教育アワード優秀賞を受賞し、2022年には東京都生涯学習審議会第12期委員に任命されました。学校・地域・行政をつなぎながら、10代一人ひとりの可能性が広がる学びの場づくりを続けています。
メッセージ
ウィルドアでは、高校生の「わたしから始まる学び」を全国で応援しています。学校教育でも探究という言葉で生徒自身が問いを立て、情報を集め、他者と対話しながら思考を深め、自分なりの答えを導き出していく――そうした学びのプロセスが重視され広がる中で、一人ひとりがそうした学びを思いっきり楽しめるような環境を作るため、日々活動をしています。
今回、「サイレント閉館」という問題に触れたことで、私自身、博物館や美術館が静かにその役割を終えていく現状を初めて知りました。そして同時に、これらの場が高校生の探究においてどれほど重要な意味を持ちうるのかを改めて考える機会にもなりました。
まずは「実物や一次情報に触れられること」。教科書やインターネットだけでは得られない、現物の持つ情報量や質感は、好奇心をより掻き立てたり、問いの深まりに直結します。
次に、「多様で専門的な視点に出会えること」。展示や学芸員の解説は、専門的な知見に裏打ちされた新たな視点を提供します。専門的になればなるほど先生や身近な大人だけでは応援しきれないことがあります。そうした時に学芸員という存在は大きな可能性を解き放つ鍵になるかもしれません。
博物館や美術館は、まさにこれらのポイントにおいて、探究と強く結びつく可能性を持った場です。実物資料に触れ、専門家の知見に触れ、社会や歴史とのつながりを実感できる――そのような環境は、学校の中だけではなかなか実現できません。
一方で現状では、博物館と探究学習の現場が十分に結びついているとは言えません。しかし将来的には、両者が連携することで、より豊かで実践的な学びの機会を生み出せると考えています。
だからこそ、こうした場が社会から静かに失われていくことは、文化の継承という観点だけでなく、子どもたちの学びの機会という観点からも大きな損失です。
さらに重要なのは、博物館や美術館が、家庭の経済状況や保護者の関心の差に左右されにくい「開かれた学びの場」であるという点です。誰もがアクセスできるこうした場があるからこそ、探究学習はより公平で持続可能なものになります。
未来に向けて、学びの基盤となるこうした場を残していくことは、私たちの活動にとっても極めて重要です。
この取り組みが広がり、多くの人にとっての「学びの場」が守られていくことを願っています。ぜひご支援・ご協力をお願いいたします。








