メンバーを紹介します。ネイチャーガイド・馬場龍一さん
2026/5/4 18:28
自然共生サイト認定申請を最初に提案してくれたのも、申請作業を一緒に進めてくれたのも、馬場龍一さんでした。これまでさまざまな企画を共に立ち上げ、修善の森をともに育ててきた一人です。これからも共に歩んでいく仲間として、馬場龍一さんからメッセージをいただきました

エコツアーガイドリンクス 代表
NPO法人ホールアース自然学校 特任研究員
静岡大学 非常勤講師
メッセージ
自然ガイドの立場から、ご縁あって修善の森プロジェクトの会と半経寺山の取組みに参加させて頂き、はや5年が経ちました。「水脈」の改善を起点とする取組みの実践として、はじめて参加した活動は、沢筋の整備作業でした。沢の法面に埋もれている水の湧出点を掘り出し、溝をつけて沢筋につなげるだけで、みるみるうちに沢の流れが改善されていく様子を目の当たりにし、感動したことを鮮明に覚えています。
活動に参加する中で、整備した「水脈」をより積極的に活用し、生物多様性保全につなげたいと思い立ち、市民参加型のビオトープ整備の取組みを提案させて頂きました。地域住民のみなさまと共に整備作業やモニタリング調査を実施し、生物多様性が豊かになっていく過程を多くの方と共有することができました。そのほかにも竹林や遊歩道の整備、間伐など、様々な活動を通して、里山としての環境が整ってきたことを実感しています。今回の自然共生サイト認定は、これまで活動に携わって頂いたみなさまの成果だと感じています。
自然共生サイトに認定され、自然環境や保全の取り組みを客観的に評価して頂けたことを、今後の展開に向けた出発点にしたいと考えています。本サイト半経寺山は、本来「里山」として利用されることにより維持管理され、その生態系が保たれてきました。しかしながら、人々の生活様式の変化に伴い、里山の利用頻度が低下し、やがて放棄されることとなった結果、里山における環境の荒廃が全国的に進行しています。
現代の利便性の高い生活様式や、それに基づく価値観によって生きる現代にあって、かつてのような利用と管理の相互補完的な関係のみによって里山を維持することは、容易なことではありません。今後の里山の維持管理には、かつてのような生産の場としての利用のみに限らず、生産物の高付加価値化や6次産業化、レクリエーションや教育活動などの場としての利用など、現代の価値観に即した、新たな里山の価値を創出することが重要です。今後は、半経寺山でその手法を確立し、体現するひとつのモデルとして発信していけるような取り組みへと発展させていきたいと考えております。
保全と活用の両立しつつ、持続可能な里山管理のあり方を半経寺山で確立するためには、まだまだ多くの力が必要です。今回の自然共生サイト認定と、シンポジウム開催をきっかけに、本活動をより多くの方に関心を持って頂き協働することで、半経寺山の自然共生サイトとしての価値を護りつつ高め、後世に残していきたいと思います。





