大熊未来塾

大熊未来塾は、福島県大熊町で活動するNPOです。
東京電力福島第一原子力発電所が立地する大熊町では、2011年の東日本大震災と原子力災害により、今もなお一部地域は立ち入りが制限され、廃炉の問題など、課題を多く抱えています。
当団体ではこのような悲しみを繰り返さないため、来訪者へ語り部やフィールドワーク等を行っています。
私たちが当たり前に送る生活は、誰かの犠牲の上に成り立っていることに気づき、その中で、命が大切にされる健全な未来をつくるためにどう生きることができるのか。共に学び、考える場をつくっています。

東日本大震災で犠牲になった木村汐凪（ゆうな）のバースデードネーションです。ご寄付は父・木村紀夫が活動する一般社団法人大熊未来塾の震災伝承活動への支援となります。

東日本大震災で犠牲になった木村汐凪（ゆうな）のバースデードネーション

汐凪のバースデイドネーションも残り数時間となりました。今回もたくさんの皆さんにご支援いただき、感謝申し上げます。生前、たくさんの友達に囲まれていた汐凪ですが、今も多くの人たちが彼女の友達として集まっていて、きっとそこに彼女は笑いながら生きているんだろうと感じます。そんな汐凪がくれる問を考える続ける場を、いずれここに作りたいと考えています。いろんな形で関わってくれる人たちが増え、学びの場の実現に向けて少しずつ前進している。このバースデードネーションからもそれを実感しております。今回もありがとうございました。引き続き、関わり、見守っていただけたら嬉しく思います。そして、あと数時間、汐凪のバースデイドネーションにお付き合いください。

汐凪の仲間に加わっていただき、感謝申し上げます！

汐凪の周りにはいつも友達がいました。震災後に友達からは、よく「だいじょうぶ？」と声をかけられたとたくさんの同級生が教えてくれました。大人たちにも物おじせずに声をかけていたと記憶しています。スキンヘッドのご近所さんには「はげちょびんのおじさん！」と声をかけ、それが許されていました。だから今もたくさんの人が集まってくるんだろうと思います。もっともっと汐凪の仲間を増やしていきたい。汐凪のバースデードネーションは今日が最終日です。

汐凪のバースデードネーション、あと１日です！

汐凪と同じく中間貯蔵施設エリア内に取り残されている熊町小学校。その教室は、2011年３月11日、14時46分の時のまま。現在、大熊町では熊小を遺構としてのこすか否かの検討が始まっています。原発事故によって奪われた地域の住民にとって、唯一震災とそれ以前の営みを感じられる場所になってしまう可能性が高い。それを壊したいと思う町民はいないのではないかと思うのですが・・・、その声はなかなか上がってきません。汐凪の遺骨が取り残されている場を遺すのと同じように、熊町小学校も住民として守っていきたいと考えています。現在大熊未来塾では、定期的にワークショップを開き、みんなで議論する場をつくっています。今日はその第2回「のこされた学校から記憶をたどる」を開催します。そして、汐凪のバースデードネーションは残すところあと3日。たくさんのご支援、ありがとうございます。皆様のご寄付は、このような活動へも利用させていただきます。写真は、汐凪が幼稚園の年長さんの時に熊町小学校の運動会に招待されて走った時のものです。足、速かったです！笑

熊町小学校をのこしたい！

汐凪の遺骨は、2割ほどしか見つかっていません。発見の経緯などから残りの８割もこの周辺にばらばらになって取り残されていると思われます。それは原発事故による影響です。その全てを見つけ出すことは、今となってはとても難しい状況。しかし、捜索は年に10日ほどですが、定期的に続けています。見つけ出すことも目的ですが、今はそれだけではなくて、汐凪の捜索が学びの場になっていると感じます。汐凪を探す、彼女に近づくことが、あの震災、そして今の社会への疑問について感じる学びの場になっている。社会の不条理について考えることを止めないため。だから彼女は出てこないのではないか？　汐凪の捜索現場は、慰霊と学びと癒しの場になっています。汐凪は、ここに集まる人たちをニコニコしながら見下ろしている気がしてなりません。

東日本大震災で犠牲になった木村汐凪（ゆうな）のバースデードネーション

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