災害救助犬の捜索方法~においの流れと風向き~
2025/8/9 19:05
災害救助犬の捜索方法を知っていますか?
キャンペーン本文にも記載していますが、災害救助犬たちは優れた嗅覚を頼りに捜索を行っています。
そしてハンドラーたちは犬たちの能力を最大限引き出す為、風向きを見ながら捜索プランを組み立てます。
では一体災害救助犬の捜索に風向きがどのように関わってくるのでしょうか?
今回の活動報告では災害救助犬たちが捜索時大切にしている「風向き」と「においの流れ」について簡単に解説していきたいと思います!
災害救助犬の捜索イメージ
災害救助犬は生きている人が発する呼気や汗のにおい(浮遊臭)をもとに捜索を行います。
その為、においを感知しやすいよう、できる限り捜索エリアの風下から捜索させます。
ここからはイラストをもとに解説していきます!
このようなイラストの現場を捜索する場合、ハンドラーが現場の状況を把握した後、風向きを確認し犬の出発地点を決めます。
(今回の配置では風向きは右から左に流れていると想定しています。)
ここで捜索する際に大切なポイントの1つ風向きが出てきました。
では一体この風向きはどのような役割を担うのでしょうか?
倒壊家屋の中に要救助者がいます。
この人のにおいは倒壊した家の隙間から風に流され次の図のように流れていきます。
風によって流れてきたにおいは矢印(オレンジ)のように流れます。
条件が良い場合は捜索前ににおいをとることもあります。
風により流れてきたにおいを優れた嗅覚で追い、要救助者の元に向かいます。
そしてにおいが1番濃く出ている場所で吠えハンドラーに教えてくれます。
「におい」を頼りに捜索を行う災害救助犬たちにとって「風向き」は重要なカギとなるのです。
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