私の実践報告
2025/8/6 18:00

8月1日にスタートし、ここまでに目標額の85%のご支援をいただきました。お気持ちに感謝すると同時に、1人、また1人とご支援が増えるたびにとてもエンパワーメントされています。ありがとうございます💛
さて、ふぇみゼミを通したインプットを、では私はどのように実践しているかについて、今日は綴ってみようと思います。
2025年度のなは市民活動助成事業として「学生と地域・非営利活動団体による課題解決協働プログラム」が採択され、7月27日に1回目、8月4日に2回目の研修を行いました。
この研修で、
「講師を務める私を先生と呼ばないでくださいね。1人の講師が前に立って話をするだけで、権力勾配は生じます。そこに「先生」がつくとより急になります。ともに学ぶ存在として、双方向のやりとりをしやすくするためにも「あだにー」って呼んでください。」
というメッセージを伝え、場の約束事(グラウンドルール)に加え、実施することができました。
ふぇみゼミで数々の講座を受講するようになってから、このように私が講師を務める場は今までもありましたが、毎回「先生」と呼ばれるシーンが何度かあって、その度に「あ、先生じゃないですから」と個人的に伝えるくらいしかできていませんでした。
でも今回は、場の約束事を参加者のみなさんと確認する中で伝えることができ、私がなぜこれをみなさんと約束したいのかという思いを共有することもできたと感じます。それは、実際に「先生」とうっかり呼んでしまった方がいらしたのですが、すぐに「あ!」と気付いて「あだにーさん」と言い直していたり、ともにスタッフを務める2人のメンバーのうち大学教員である方も「Tさんと呼んでください」と伝えていたり、他の方の行動に変化があったことで実感できました。
これまでなかなか全体の約束事にできなかったのは、「先生」と呼ぶことが当たり前な雰囲気があって、長く研究されてきた方、運動されてきた方、また医師や弁護士、教育機関で教えている方を「先生」と呼ぶ方が圧倒的に多く、ひとりだけ「さん」と呼び続けることに限界を感じることがあったり、一緒に場を作る私以外のメンバーが「先生」と呼んでいたりすると、1人で違うことを主張し続けるエネルギーが続かなかったためです。
そういう状況でも一歩踏み出すことに、ふぇみゼミが私の背中を押してくれたと感じます。8月2日の講座冒頭で、運営委員の熱田敬子さんがふぇみゼミの取り組みの一つの無償労働をなくす、について話されたのですが、「先生と呼ばない」ことはそれにもつながると、これまでの経験をベースに共有してくださいました。
「運動や勉強会などの場にたまに来た研究者だけが「先生、先生」と呼ばれて、毎回そこで黙々とコツコツ受付や印刷をしている方たちがその研究者たちを持ち上げるような状況があり、それは違う。平等な運動を作らないと人が入ってこられないのではないか。無償労働は若い世代に運動を手渡すことの妨げになる。若い世代に無償でやりなさいというのは格差を生み出すことになる。」
若い世代のための運動の場を作るというのはふぇみゼミのミッションの1つで、ミッションを実現するための取り組みでもあるということもよく伝わってきました。
実はグラウンドルールを毎回確認することは、「しつこいって思われないかな」「形骸化していってるからもう言わなくていいか」「時間もないから今回はいいや」などの思いになりがちで、メンバーの当たり前になるまでに割とカロリーがかかることだったりします。それでも実行するには、同じ思いで隣に立ってくれる人の存在や、実現したい姿の明確さなどが欠かせません。今そういう場面で心折れそうになっている方がいたら、ぜひふぇみゼミのホームページ、そして何らかの講座の受講をしてみてほしいです。もちろん私が作る場がそういう役割を果たせるようにもしていきます。
← 活動報告一覧へ戻る