相談スタッフの声:ネット相談の難しさと意義
2019/12/4 11:17
2018年2月より非常勤職員としてOVAに入職し、2019年1月より常勤職員として相談活動を行っているTと申します。
OVAの常勤職員になるまでは、岩手県の精神科病院で精神保健福祉士として勤務していました。
現在、OVAではメール相談のほか、必要に応じてチャットや電話、対面での相談活動を行っています。
また、事業を受託している自治体への報告や会議での事業説明、各関係機関との連携業務を行っています。
メールなどのテキスト中心での相談者とのやり取り以外は、他の様々な機関で行われている相談員の業務と大きな違いはないかと思います。
OVAで活動しはじめて驚いたことは、どこにもつながっていない相談者がとても多いということでした。
これは、支援機関などの待つ側の立場からでは、ぼんやりとしか想像できないことでしたので、その現実に直面した瞬間は言葉にならなかったことを覚えています。
しかし、こういった声なき声にリーチして行けることがOVAの強みであり、やりがいなのかなとも思っています。
どこの支援も上手くつながらず、最後の受け皿としてOVAがつながる。
そのつながりが新しいつながりの出発点になる可能性があることも、OVAでの実践の魅力と思います。
OVAの想定している相談の特性上、円満に相談が終結することは少ないと感じています。
メールが返ってこないことも多いですし、毎日と言って良いほどに対面での相談活動とは違った難しさにぶつかります。
それでも相談者からの「生きたい」や「話せてよかった」といった声や、現実場面で支援が動き出したときなどは、改めてOVAの存在意義を強く意識する瞬間でもあります。
※こちらからサポーター申し込みが可能です→https://syncable.biz/associate/ova/donate/?campaignId=714
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