買春処罰の危険性を訴えるリーフレットを作成し、セックスワーカーの生活を守りたい!!

寄付先

任意団体 SWASH

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SWASH(Sex Work And Sexual Health)

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なぜ、私たちが反買春処罰キャンペーンを行うのか?

2024/11/4 17:43

なぜ、私たちが反買春処罰キャンペーンを行うのか?のメインビジュアル

2024年11月4日掲載

今回のレポートでは、私たちが反買春処罰キャンペーンを行う理由と、誤解されやすいことについてパワーポイントに簡単にまとめてみました!

①買春処罰≠セックスワークにおける性暴力の防止にはならない!!

以前のレポートにもあったように、顧客の処罰化を実施しても人身売買や性暴力の根絶には至りません。詳細はこちらのレポートをご覧ください。買春処罰を実施したフランスの実状が書かれています。

https://syncable.biz/campaign/6808/report/10261#campaign-tabs

性暴力や人身売買はアンダーグラウンド化してしまいす。また、セックスワークにおいては、客の全体数が減ることによって、店舗は集客のために価格を下げたり、サービスを過剰にしていくことが予想されます。なぜ、そのようになるのか?次のスライドを御覧ください。


以前のフランスの実状に関するレポートを読んだときに、「コロナの時の状況に近い!」と感じました。フランスのセックスワーカーたちは、個人でのビジネスが多いので、日本に買春処罰が導入された場合を考える際には、その点に店舗を組み込んで考える必要があります。

私の経験になりますが、コロナ禍では全体的な客数が減った一方で、激安店や無料オプション等がある店舗が人気でした。それを受けて、価格を下げたり、無料サービス時間というものを設けたりする店舗が多かったと思います。さらに衝撃的だったのは、ソープでは、大衆ノースキンのお店が増加し、デリバリーヘルスでは、ホンバンを売りとする店舗が増えたことでした。当時、同業の友人たちと「私たちの価値がどんどん下がっていくのでは」と不安の思いを語り合っていました。そのようなことが、買春処罰化導入によって、また繰り返される可能性があるのではないかと、私は危惧しています。



②反買春処罰は性暴力を肯定していない!!

次に、よくコメントをいただく「反買春処罰キャンペーンは性暴力を肯定している!」という誤解について触れたいと思います。

まず、セックスワーカーに対する性暴力がなくなることを求めています。。多くの方が、性産業=性暴力の温床・促進、性産業で働く人=社会の犠牲者というイメージを持っていると感じます。確かに、セックスワークにおいても、性暴力は存在するし、経済的な理由ややむを得ない理由でセックスワークに従事している方も存在します。ですが、セックスワーク=性暴力や、セックスワークをしているから性暴力にあうという考えは危険です。セックスワークは仕事であり、それぞれがさまざまな理由で働いています。私たちは、このような現実を多くの人々に知ってもらい、セックスワーカーが安全に働けるために労働環境を改善していきたいと考えています。


③セックスワーク派と反売買春派の目的は対立しない?

こちらのトピックは驚かれる方もいるかもしれません。買春処罰法の話になると、セックスワーク派(セックスワークを仕事として認識し、そこで働く人たちの権利を支持人たち)と反売買春派(セックスワークを暴力とみなして、その廃止を目指す人たち)と二項対立にわけられがちです。ですが、実は、どちらも目指していることは同じなのです。それは、性暴力・暴力の根絶、そして性産業で働く人たちの健康と安全を守りたいという点です。ただ、これらのゴールを達成するための方法が違うだけ。表面上は、激しく対立しているところが目立ってしまいます。ですが、実際に話を聞いてみると、その根本にある願いは同じなんだなと感じます。


私たちは、あらゆる刑罰的なアプローチは、セックスワーカーたちへの暴力や差別を助長するため反対します。セックスワークは人身売買でなく、性的なサービスを提供しているお仕事です。その性的サービスを提供するセックスワーカーは労働者であり、権利があります。顧客や雇用主から暴力や不当な扱いを受けたら、一労働者としてその改善や処置を訴えられるように、必要なサービスにアクセスできるように、セックスワークを道徳的なアプローチではなく、労働の問題として考える必要があるのです。

私たちの活動は、まだまだ受け入れられないことが多い状況にあります。活動をしていて、攻撃的なコメントにショックを受けることもあります。ですが、ここでやめてしまったら日本のセックスワークの現状は変わらないどころか、悪化してしまうのではと、最近の法規制の動き等をみていて感じます。だからこそ、あきらめずにこの活動を続け、ひとりでも多くのセックスワーカーの皆さんの力添えができたらいいなと思っています。



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https://swashweb.net/

代表:要友紀子

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