インターン イエティ
政変・そして大洪水が発生したバングラデシュ。支援継続のために皆さまの力が必要です!
どうかあたたかいご支援・ご協力をお願いいたします。
《いただいたご寄付は寄付金控除の対象となります》
■ 主催:認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会
南アジア、日本で貧困問題に取り組む1972年設立の国際協力NGO
■ 目標:500万円
■ 寄付金使途:バングラデシュでの支援活動
・洪水被災地での緊急救援活動
・家事使用人として働く少女たちの支援
・女性や子どもを取り残さない防災活動
ストーリー
こんにちは、南アジア・日本で貧困をなくす活動を続ける認定NPO法人シャプラニール・バングラデシュ事務所長の内山智子です。
私たちの活動国バングラデシュでは、今年8月5日に歴史的な政変が起きました。そして社会が混乱する中、8月中旬には東部の広範な地域で、数十年に一度と言われるレベルの大洪水が起きてしまいました。
こうした状況で「弱い立場になりやすい人々」や「子どもたち」に支援を届けるべく、長年バングラデシュの人々とともに歩んできた団体として、これまで行ってきた支援を続けつつ緊急救援を開始しました。
日本はバングラデシュ独立時にいち早く国家承認をした国のひとつでもあり、多くの人々が日本を大切に感じてくれています。現地に進出している日系企業は300社を超え、経済的な結びつきもより強くなっています。
私たちの暮らす日本とも深いつながりをもつバングラデシュ。
皆さまのご支援がこの局面を乗り越えるための大きな力になります。 どうかお力を貸してください。
政変そして大洪水、数ヶ月のうちに激動するバングラデシュ
バングラデシュは「アジアの強い女性リーダー」とも呼ばれたシェイク・ハシナ首相が15年にわたって政権を率いてきました。ハシナ政権のもと急速な経済成長を遂げた一方、彼女のリーダーシップは次第に「強権的」「抑圧的」になっていきました。
そんな中、今年6月に公務員採用の優遇枠をめぐって学生たちが抗議活動を開始し、やがて一般市民を巻き込んだ全国規模の抗議運動へと発展。学生グループの主張に対する政府の過度な弾圧により、少なくとも1,000名が死亡(8/29 暫定政府発表)。その多くが未来ある若者たちでした。
私たちシャプラニールも現地で活動を進めるうえで、今回の情勢悪化の影響を受けました。
外出制限に加え、インターネットも遮断される事態となり、駐在員、スタッフも一時は身の危険や大きな不安をいだきました。それでも、残された通信手段である電話や携帯メッセージで連絡を取りつつ、何かできることがないか、探る日々が続きました。
そして、抗議行動が最高潮に達した8月5日、ハシナ首相が辞任し国外へ逃亡という予想していなかった事態が起きたのです。
そんな政変後の混乱の中、追い打ちをかけるように数十年に一度の規模と言われる大洪水が発生。
被災地域は64県中11県におよび(8月27日時点)、多くの家屋やインフラが浸水や流失の被害に遭い500万人以上が被災しました。今も数十万人の住民が避難を余儀なくされている状況です。
この地域は30年以上このような大洪水に見舞われたことがなく、備えもない中急激な増水により深刻な被害を受けており、農地が浸水したことで作物が失われ、今後の生活収入への影響も懸念されます。
私たちはこの危機的事態に対し、これまで行ってきた支援活動を続けながら《緊急救援を開始》します。
バングラデシュの人々がこの困難な時期を乗り越えるために、皆さまの支援をどうかお願いします。
あなたの支援が、今まさに危機に直面しているバングラデシュの人々にとっての希望の光となります。
「国を、未来を、変える」若者たちのチカラ
多くの犠牲を伴った今回のできごとは、未来のために立ち上がった若者たちが持つ「チカラ」を強く感じさせてくれました。
首相辞任の報を受け、多くの人たちが歓喜に湧いた翌日。外へ出てみると、学生たちは率先して街を掃除し、警察が一時的に機能しなくなった時には交通整理を始めるなど、おとなたちよりも冷静に、そして信念を持った行動をしていました。
そして洪水による危機的状況の中、いち早く立ち上がったのが「バングラデシュ各地の学生を含む一般市民によるボランティア」だったことからも、若者たちのこの国の未来を諦めない強い心を改めて感じさせられました。
独立直後からバングラデシュとともに歩んできたシャプラニール
「バングラデシュのために、まだできることがある」
今から約50年前、日本にもバングラデシュのために立ち上がった若者たちがいました。
1971年にバングラデシュがパキスタンから独立した直後の1972年、日本の青年ボランティアが「バングラデシュ復興農業奉仕団」として、荒廃した土地で農業支援を開始。その有志により誕生したのがシャプラニールの前身となる「ヘルプ・バングラデシュ・コミティ」です。
1974年には首都ダッカに事務所を設立。現地の人々と対話を重ね、時にぶつかりながらも本当に必要な支援の形を探ってきました。
現在に至るまで、シャプラニールはバングラデシュ国内で、農村開発、フェアトレード活動、識字教育、災害復興、防災・減災、児童労働削減…時代やニーズに合わせさまざまに形を変えながら、大きな支援の手から取りこぼされた課題の解決に取り組み続けています。
未曽有の洪水まで降りかかってきたこの国で、私たちだからできる支援を。
首相逃亡後、外出禁令が解かれ、暫定政府が発足。新たな国づくりに向けて歩み始めた矢先、30年に一度ともいわれる大規模な洪水が襲いかかってきました。
特に被害の大きな南東部の一部の県で、9割以上の人が被災、約半数の家屋が破壊される事態となり、人々は安全な水や食料を得ることも困難な状況に置かれています。私たちはこのような状態を受け、緊急救援を開始することを決めました。
今回のクラウドファンディングでいただいたご支援は、バングラデシュでこれまで私たちが続けている活動に加え、現状に合わせた下記の支援活動のために大切に活用させていただきます。
洪水被災地での緊急救援活動
バングラデシュ南東部の洪水被害が激しく支援から取り残された地域で、食料、生活に必要な物資の配布等を行います。
家事使用人として働く少女たちの支援
他人の家で1日中家事労働をする「家事使用人」として働く少女たちに学びの機会と居場所を提供する支援センターの運営と、親や雇い主の意識を変えるワークショップ、社会全体にこの問題の深刻さを訴える啓発活動などを2006年から粘り強く続けてきました。
家庭の扉に隠され、社会の中で見えない存在にさせられている少女たちの支援は、地域の自治会や雇い主の説得から始めなければならない骨の折れる活動で、ほかにこの問題に取り組んでいる団体はほとんどありません。
2024年度は新しい支援センターを2つ開設し、さらに活動を前進させていきます。
今回の政変に伴うデモ隊と治安部隊の衝突などで、ダッカでは多くの死傷者が出ており、その中には家のベランダにいた子どもが流れ弾に当たったケースもありました。目の前で人が撃たれる様子を見るなど怖い思いをした少女たちの、心のケアのための活動も行いたいと考えています。
女性や子どもを取り残さない防災活動
災害時、より弱い立場に置かれやすい女性や女児の視点を取り入れたジェンダー防災の取り組みを、サイクロンの被害を受けやすい地域で進めていきます。
バングラデシュは独立以来60回以上サイクロンに襲われています。私たちはこれまで何度もサイクロン被災地での緊急救援や復興支援活動を行ってきました。
政府によるサイクロンシェルターや情報伝達の仕組みも次第に整備され、命を落とす人は大幅に減少したものの、家畜や家財を守ろうとして避難が遅れたり、災害時にトイレが利用できない、遠くまで水くみに行かなければならないなど、女性や女児が深刻な被害を受ける状況は依然としてあります。私たちは男性中心になりがちな地域コミュニティや行政などに平時から働きかけることで、災害時に女性や女児が取り残されない災害に強い地域社会をつくっていきます。
未来を諦めない。支援活動の灯火を消さないために。
この国と歩んできた50年は、これまでも決して平坦な道のりではありませんでした。
私たちもここで歩みを止めずに、未来のために立ち上がった若者たちの行動や彼らの信念を潰すことがないよう、人口の多数を占める子どもたち・若者たちが安心して成長し、将来の選択ができる社会を実現できるよう、支援活動を続けていきます。
今、歴史的な政変と大規模洪水が重なり、多くの人々が不安を抱える日々を送っています。
あなたのご支援が、活動、そして人々の希望を灯し続けるための大きな力になります。
バングラデシュ、そしてシャプラニールに温かいエール、ご支援をどうぞ、よろしくお願いいたします。
認定NPO法人シャプラニール
バングラデシュ事務所長 内山智子
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