汐凪って、どんな子?
2024/9/4 18:59
「汐凪ちゃんて、どんな子?」
そう聞かれたときには必ず「そのまま社会に出しても、うまいこと渡っていけそうな子」と答えています。要領が良くて、人がどうすると喜ぶかを心得ている。
幼いころの夏休み、私を大熊に残してお母さんの実家である岡山に出発する時、私と別れるのが寂しいと言って泣いたことがありました。父親としては、彼女の気持ちが嬉しくて笑ってしまうのですが、数年後には、「汐凪、泣いちゃうよ!」とアピールするようになりました。
「うたのひかるって何ですか?」
今年解体された大熊町保育所。その保育所の先生からそう聞かれたことがありました。宇多田ヒカルのコンサートを初めて見た3歳児は、その感動を先生に向かって熱く語ったのでした。
「おねえちゃん、立山登ったんですね? すごい!」
熊町幼稚園の汐凪の先生から、そう言われたことも・・・。長女が3年生の時に立山縦走に連れて行ったことがあって、留守番だった汐凪がそれを宣伝していたらしいのです。彼女を日本アルプスに連れて行くことは出来ませんでしたが、福島の磐梯山や吾妻山へは一緒に登りました。
「だいじょうぶ?って声をかけてもらった」
震災後、友達が寄せてくれた手紙の中で多かった言葉。今も彼女は、我々にいろんなことを語りかけながら、気遣ってくれているように感じます。
「だいじょうぶ?」
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