【応援メッセージ】不器用な娘の成長に期待します
2024/5/2 12:05

こんにちは。
5年生のアラレ、2年生の風魔の母ゆかりです。アラレ、風魔ともに『ゾンビ・ザ・デベロップ〜魔法少女都市〜』が2回目の本公演出演になります。
今回は、姉・アラレの話をしたいと思います。
アラレがほしかぜに入会したのは、第2回本公演『ゴーゴー!!ツッパリ★トラベラー』を鑑賞したのがきっかけです。子どもたちが歌って踊ってお芝居をするキラキラした舞台を観て、「私もやってみたい!」と言い、ほしかぜに仲間入りしました。
自分からどんどん溶け込んでいけるタイプではない娘は、ほしかぜで慣れるまで少し時間がかかったような気がします。
マイペースで、人との会話にテンポ良く混ざっていくのも苦手・・・。
名前を覚えるのも得意ではなく、みんなの関係性も読み取れない様子がありました。
それでも、『ゴーゴー!!ツッパリ★トラベラー』を観て憧れを抱いていたお姉さん達に優しくしてもらい、徐々に安心して自分を出せるようになり、ほしかぜが大切な居場所になっていったのでした。
https://www.youtube.com/live/mZ1Hmwo1L3M?si=940uPxW65yoge599
▲特別ミニ公演『ぼくのサーカス物語』(2021年配信)では "人魚姫"を熱演
第3回公演『異世界ア・ラ・モード』では、諸星大二郎先生の『栞と紙魚子』からのオマージュキャラ・シミコ役。
マイペースでマイワールドを持つ彼女にピッタリで、さすがKAEDEさんの当て書き!と言えるはまり役でした。
ほしかぜ本公演では、公演後に人気キャラクター総選挙というものがあり、クリスマスパーティーで結果発表(上位3位+α)が行われます。
『異世界ア・ラ・モード』での人気投票1位は、醜いアヒルの子役 "かいやん" 。セリフはそれほど多くはありませんでしたが、特別稽古を重ねた圧巻のエアリアルリングショーで会場を魅了した結果。
2位はアーラ役 "ニコちゃん" 。天性のアイドル。生まれながらの自分の魅せ方を知っています。歌声もダンスの動きも魅力の塊…納得。娘とは同学年で当時3年生にして堂々の2位。
3位はのんのんばぁ役 "チョメ" 。とっても難しい役どころで、のんのんばぁから始まる長い沈黙で会場を惹きつけてからの幕開けという舞台の要。
4位は同率で主演3人!セーラ・カラバ・ハーメルン。
そうそうたる主演キャスト、物語の要となるセリフの多い役、コントーションで花形とも言える役、アイドルになるべく存在するかのような魅力ありすぎの役・・・結果は意外性もありましたが、納得のランキングでした。
シミコがランキング外なのは、「うん、まぁ、そうだよね」と思ってしまう気がしますが・・・
(ごめん、娘。でも母も投票していなかった…)
彼女は、その結果に悔しがり涙したのです。
ランキング入りすると思ってたのか・・・と母は少し驚きましたが、それだけ彼女なりに頑張って、自分の役を自分のものにしようとやりきったのだな、と思いました。
思えばそこから、次回公演は要の役をやりたい!という思いがあったのかもしれません。
次の本公演でエアリアルをやりたいから、とお願いされて、まずエアリアルを習い始めました。
どんなことがやりたいかアンケートにも、エアリアル、セリフをたくさん言いたい、などと書いたようでした。
そして待ちに待った配役は、念願のエアリアルショーをする役どころでした。
喜ぶかと思いきや・・・少しだけ浮かない顔。
「嬉しいけれど、セリフも言いたかった」とポツリと言いました。
本公演は2年に1回なので、5年生の娘は最後の本公演になります。
そして、マイクの数(1台数十万円?!)にも限りがあり、全員がセリフを言える訳ではありません。
KAEDEさんの台本は当て書き。
その子が1番輝くであろう役を考え、セリフをあたえ、動きを入れ、全員が主役とも言えるキャスティングで作り上げる舞台です。
いつものアラレを見て、アラレに合った役を付けてくれたのだよ、と話すも、最後の公演だからセリフもエアリアルもあきらめきれないとしばらく思い悩んでいました。
そして「KAEDEさんに気持ちを話してみる」と言いました。
エアリアルもセリフも両方やりたい、最後の本公演だから、少しでも長く舞台に立ちたい、と話し出しました。
熱い思いはあるものの、言語化が下手な娘。
やりたいやりたいと話す様子に、みんなそうだよ・・・と母はやきもきしましたが、KAEDEさんは、アラレの舞台への思いを聞いてくれました。
エアリアルショーのときは、マイクは(危険なので)付けることはできない。
そうなると衣装の着替えが必要になり、今回主演の役どころで衣装替えがあるので2人は対応できない、など色々な話をしてくれた上で、どちらか選ぶしかない、という話になりました。
どちらかしかできないなら…セリフの方が言いたい、という気持ちが上回っていたのかもしれませんが、言語化の下手さと人の気持ちを推し量るのも苦手な娘は、ここでもKYを発揮しました。
「エアリアルはやりたくない、本番で失敗するかもしれない不安もあるし」
いやいやいや、エアリアルやりたかった子いっぱいいるよ?
やりたくないってなんだよ・・・
でもこれ、セリフをたくさん言いたいということを強く伝えるための下手な言い回しなのです…多分。
やりたいと希望したエアリアルの役をもらって、やりたくないって…すみません、本当に。
娘の気持ちはわかるけれど、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そして、先日の初稿配布。
https://syncable.biz/campaign/5607/report/9294#campaign-tabs
大幅な配役変更で、エアリアルではなくセリフのある役どころとなりました。
しかも結構、いやかなり難しい役。
大丈夫か、アラレ。
嬉しそうに「頑張る!」と言っていましたが、これは相当のお稽古が必要そうです。
▲通常稽古の様子
どの役でもみんな、一生懸命にお稽古するのは違いないですが、言われたことをすぐに消化して表現したり、勘良く気付いて器用にお芝居できるタイプではないので、きっとKAEDEさんの厳しい指導も受けるでしょう。
でも、たくさん悩んで、思いをぶつけて、いただいた役。
同じようにセリフを言いたかった子も、やりたいことと違った子もいるはずです。
女子はやっぱり、魔法少女をやりたかった子もいたのではないかと思います。
みんなそれぞれの思いがある中で、いただいた配役に満足して半端な気持ちで臨んでいては、お稽古を重ねる中でセリフが削られることも全然あるよ、と発破をかけたところです。
果たしてこの役を自分のものにできるのか、自分の殻を破って、ひと皮もふた皮も剥けた成長が見れるのか・・・
母もドキドキ不安と楽しみが混在しています。
やり切れよ、アラレ!!!
配役からのすったもんだ…あー、本番が無事に終えられた日には、絶対泣いてしまうなぁ。
▲Latte(左)とアラレ(右)
▲野外劇『月売りホシカゼ』では“ツツジのお姉さん(白/初恋)”の役。
配役変更の舞台裏をつらつらと書いてしまいましたが、本番成功に向けて親が協力できることは微力で、お稽古を重ねて舞台を作り上げる子どもたちの力は目を見張るものがあります。
全力の子どもたちを応援する本気の大人たちのひとりとして、一緒に子どもたちを応援していただけませんか?
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
アラレ・風魔 母 ゆかり
https://hoshikaze.jp/official/
← 活動報告一覧へ戻る