オンラインイベントを開催しました
2022/6/26 01:20
6月24日、当団体事務局長高田がスピーカーとなり『「難民」という“立場”を考えてみる〜「難民」という“状態”と人道支援』と題し、オンラインイベントを開催しました。
特に国際協力や人道支援、難民問題に携わっていらっしゃる、また関心を高くお持ちの5名の方々にご参加いただきました。お忙しいところご参加いただいたみなさまに、心より御礼申し上げます。
このイベントでは、「難民」をひとつの集団としてではなく、その言葉で一括りにされがちな人々が、いかに多様な“立場”や“状態”で生活しているか、想いを巡らせてみました。ご参加いただいたみなさまが持つイメージや知識、理解、経験を共有いただき、改めて、なぜ「難民」と呼ばれる人々への支援が必要なのか、考えました。
当団体としては、「難民」という“状態”が人それぞれで多様にあるなかで、共通して困難となるのは、過去、現在、未来におけるID(アイデンティティ)への揺らぎであると考えられるのではないか、という提言をさせていただきました。
いかなる理由であれ、自分が国籍国にいることで生命の危機に陥ってしまうこと、避難先で必ずしも法的に守られた立場にいられないこと、これから先、どこでどのように生きていかれるのか不透明なこと、生命、言語、文化、教育、就労、結婚、生活全般において、アイデンティティに揺らぎが生じます。
それは、誰しもが生まれながらに持っている基本的人権が守られていない状態ともいえます。
人道支援は、すべての人の基本的人権を守るために、当たり前に必要なこと、と捉えられる世界になったら、もう少し希望が見出しやすくなるのではないでしょうか。
今後も、たくさんの方々と一緒に意見を交わし課題解決へ取り組んでいきたいと考えています。
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