私たちの取り組む課題
「十年樹木,百年樹人~木を育てるには十年、人を育てるには百年~」
日本雲南聯誼(れんぎ)協会は、2000年に設立され、2001年にNPO法人格を取得し今日まで一貫して中国・雲南省少数民族地域に住む子どもたちや女性のために「教育支援活動」を行ってきました。この可能性を秘めた子どもたちの成長に必要なことは、教育を受ける環境の整備と機会です。
私たちは少数民族地域での学校建設支援をはじめと少数民族貧困地域から高校進学という夢を抱く少女たちの就学支援などハードからソフトまで多岐にわたる方法で教育支援を行ってきました。
さらに、一度支援して終わりということはなく、支援終了後もフォローアップを行うことで子どもたちにとっての支援を一貫して行うということも私たちの活動の特徴です。
これまでに支援し成長した子どもたちや少数民族の女性を見守り支え、貧困少数民族地域のより良い環境の実現から更なる子供たちの成長の実現を目指して活動を積極的に行ってまいります。
なぜこの課題に取り組むか
就学により将来の希望が
中国・雲南省の山村で生活する貧困家庭では、実益を伴う家の農作業の手伝いや兄弟の子守など、学校へ行っている時間がなくなり退学に追い込まれる子どもが多く、2005年、中国政府の政策により小学校から中学校までの学費は免除されることとなりましたが、教材費、雑費、寄宿費等の費用はいまだ自己負担で、家庭に大きな負担がかかることが多く就学の継続を断念する家庭もまだあります。近年は国による貧困撲滅政策が普及し校舎の建て替えが進んでいますが、付帯設備の図書館、食堂、寄宿舎に関しては未だ整備の及ばない貧困地域が多数存在しており、当協会では継続して小学校支援プロジェクトを実施しています。
しかしもっと切実なことが農村地域でおこっています。
女性の進学への希望
少数民族の暮らす貧困地域を担う人材は圧倒的に男性が優遇されています。家庭では男性を優先して進学をさせるか、家業を継がせるなど一家を支える大黒柱として優先して認められています。一方、殆どの女性は中学校卒業の16歳になると婚姻か出稼ぎなどをしなければならず進学し勉強をするチャンスは殆どありません。今、彼女たちは農村の行く末を案じ地域に貢献する人材になりたいという希望や世の中で必要とされる生き方をしたいという願いに溢れています。
当協会ではこれら少数民族地域の女性の希望を叶えさせるために2006年より25の夢基金事業を開始したのです。全寮制の高校で3年間英才授業を受けさせ大学へ進学させることに取り組んでおり、現地カウンターパートナーと、そして心から応援する日本の支援者の皆様と共に彼女たちの生きる努力を支援しています。
地域政府、地元住民や会員の皆様とともに教育環境を作り、高等教育を受ける体制を整え、将来の人材となる人材を育成することの実現を私たちは地道に行っています。「十年樹木,百年樹人」木を育てるのには10年、人を育てるには100年。日本雲南聯誼協会はこれからも皆さまと共に雲南と日本のより良い社会に必要不可欠な人材の育成に尽力してまいります。
寄付金の使い道
・雲南の少数民族の子どもたちが、安心して平等により良い教育を受けられるよう支援
・日本と雲南が互いに学び、支えあう為の架け橋となる交流活動
・雲南の人々のより良い暮らしのための支援