私たちの取り組む課題



WONDER EDUCATIONは、次のような課題に取り組んでいます。
1. 学びが“試験のため”に閉じ込められている現実
- 多くの学校教育では、学びが受験や資格取得のための「ゴール型」に偏っています。
- そのため、社会や日常生活とのつながりが見えにくく、「学んだことをどう活かすのか」という視点が不足しています。
- その結果、知識やスキルが日々の生活や社会課題の解決に直結せず、学びの価値を実感しにくい現状があります。
- こうした環境では、若者の社会への関心が薄れ、「ニュースや選挙は自分と関係ない」という無関心や社会的無気力感が広がる要因にもなっています。
2. 社会に踏み出すきっかけの欠如
- 18歳選挙権の導入後も、若年層の投票率は依然として低く、「どうせ変わらない」という無力感や諦めが根付いています。
- これは、こども・若者が主体的に地域活動や政治参加を経験する機会が限られていることが一因です。
- また、社会参画の方法を学ぶ機会も不足しており、意見やアイデアを形にして社会に届ける力が育ちにくい現状があります。
3. 自分を信じられない空気(自己肯定感の低さ)
- 日本の若者は、OECD諸国の中でも自己肯定感が低いとされます。
- 「自分には価値がない」「意見を言っても受け入れられない」と感じ、挑戦や発言を避ける傾向があります。
- この背景には、学校や社会における一方向の評価や、失敗に対する過度な否定的反応があります。
- その結果、意見を交わす経験が不足し、多様な価値観に触れる機会も少なくなっています。
- 心理的に安心できる学びの場が求められています。
4. 「なぜ学ぶのか」という問いと向き合う場の不足
- 学びの目的が受験や資格取得に限定されてしまうと、ゴールを達成した瞬間に学びが止まってしまいます。
- 結果として、社会に出た後も学び続ける意欲や習慣が育たず、変化の激しい社会で柔軟に対応する力が不足します。
- また、自分なりの「学ぶ理由」を持たないままでは、学びが自分の人生や社会との関わりにどのように意味を持つのかが見えません。
なぜこの課題に取り組むか



WONDER EDUCATIONが、こども・若者を囲む4つの壁を壊したい
1. 学びが“試験のため”になっている現実を壊したい
- 学びが社会とつながれば、知識は「試験のため」ではなく「自分や社会をより良くするための道具」になります。
- 社会と関わる体験を通して、若者は学びの意味を深く理解し、「学んで終わり」ではなく「学んで行動する」姿勢が育ちます。
- この変化が、社会への関心や投票行動などの市民的行動を促し、より成熟した民主主義の基盤となります。
2. 「やってみたい」気持ちが埋もれてしまう環境を壊したい
- 一度でも「自分の声が社会を動かした」という経験をした若者は、その後の行動や生き方が変わります。
- 社会参画の経験は、主体性や責任感を育み、地域や国の未来に関わる意識を高めます。
- 若い世代が自分の意見を形にできる環境を広げることは、多様で持続可能な社会づくりに欠かせません。
3. 本音をしまい込んでしまう空気を壊したい
- 安心して意見を言える環境は、若者の自己肯定感を高め、挑戦する勇気を育みます。
- 多様な意見が尊重される文化の中で、自分の価値を再確認できる経験は、生涯にわたる社会参加の土台となります。
- 承認と対話を重ねることで、若者は自分を信じ、他者と協働しながら未来をつくる力を身につけます。
4. 「なぜ学ぶのか」という問いを避ける気持ちを壊したい
- 社会や価値観が常に変化する時代において、自分なりの「学ぶ理由」を持つことは、生涯成長のためのエンジンになります。
- その理由を見つけ、環境や経験に応じて更新し続けられる人が増えれば、社会はよりしなやかで民主的になります。
- 私たちは、学びを「終わりのない旅」として楽しめる仲間を増やすことを目指しています。
メッセージ
WONDER EDUCATIONは、この4つの壁を壊し、こどもも若者も大人も、「自分の意思で社会に関わり続けることがあたり前」な社会を、一緒につくります。
支援金の使い道



いただいたご支援を大切に活用し、こども・若者の学びと社会参画の機会を広げています。
すべての資金は、活動の質を高め、より多くの人が参加できる環境を整えるために使わせていただきます。
1. プロジェクトの運営費用
日々の活動やプログラムが安定して運営できるよう、必要な設備や通信環境、教材、広報ツールなどに充てています。
- 学びの場で使用するワークショップ資材や教材の作成
- オンライン配信や広報のための機材・ソフトウェア
- プログラムの改善や安全管理のための備品
2. 必要経費(イベントや企画の準備・運営)
参加者が安心して、そしてワクワクしながら学べる場を作るための費用です。
- 会場のレンタル料や設営費
- パネルディスカッションやワークショップで使用する資料印刷・配布物
- WeCityなど体験型イベントの制作物や装飾
- 参加者が気軽に参加できるようにするための交通・保険などのサポート
3. 人件費(企画・運営・サポートスタッフ)
質の高い学びと安全な運営を実現するため、専門的な知識や経験を持つ人材が関わっています。
- ファシリテーターや講師、プログラム開発担当者の謝金
- イベントやプロジェクト運営を支えるスタッフの人件費
- 若者や学生スタッフへの活動謝礼(交通費・食事代を含む)
🌱 資金活用の透明性
私たちは、いただいたご支援が「確かに活動に活きている」と実感していただけるよう、収支報告や活動レポートを定期的に公開します。
1円単位までの明細ではなくとも、どんな活動にどれだけの費用が使われたのかをわかりやすくお知らせし、支援者の皆さまと一緒に歩む姿勢を大切にします。