私たちの取り組む課題
ひきこもりや、生きづらさを抱える若者の課題は、「支援の空白地」と呼ばれています。
そのような彼、彼女らが抱える複雑な課題は、いずれも医療や福祉の制度で補足されにくく、例えば自傷行為や薬物乱用(OD)、自殺未遂、危険な交友関係への依存など、時に命にかかわるようなことも多々ある中で、公的な支援から零れ落ちて狭間に置かれているのです。
私たちは当事者グループとして、自らのニーズをもとに、このような孤独や不安の中で生きている若者らに対して、
①ふらっと立ち寄れる居場所拠点施設の運営
②夕食会や映画観賞会、自助会などの各種プログラムの実施
③家族関係に不和があるなど、自宅で安心して眠れない人のためのシェルター施設の管理運営
④社会福祉士などの専門家による相談窓口の運営
⑤映像制作や事務代行などの収入に繋がる仕事づくり
を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちを助けてくれる人がいないからです。
私たちの助けになる制度が、あまりに少ないからです。
想像して欲しいのです。
私たちの多くは、親から、先生から、しばしば「死ぬ気なったら何でもできる」と言われてきましたが、私たちはもう生きていたくないのです。
殺してくれるならどうかお願いします。
私たちはただ死ねないから、今日を生きているのです。
生きる希望がないのです。
生きることに対する意欲が、何ひとつなくなってしまったのです。
それはとても真っ黒で、冷たくて、寂しくて、悲しい感情です。
そんな私たちに必要なものは、就労支援でも、医療でも、教育でも、更生指導でもありません。
それでも「生きていたい」と思える何かです。
こんなクソみたいな世の中だけど、それでも今日一日、あるいは明日一日だけ、生きてみようと思えるささやかな喜びや幸せの気配です。
今、そのような視点から組み立てられる支援はほとんどありません。
だから、私たちがやっています。
私たちは私たちが必要なことを知っています。
だからこんな活動を2003年より続けています。
寄付金の使い道
①居場所の拠点施設「とよなかリレーションハウス」の維持管理費
(住所:〒561-0801 大阪府豊中市曽根西町2丁目17−7)
1か月でかかる金額
ー家賃:55,440円
ー水光熱費+インターネット代+保険代:約20,000円
ー消耗品費:約3,000円
(年間:941,280円)
②住まいの拠点施設(シェルター)「春日べーす」の維持管理費
(住所:〒560-0052 大阪府豊中市春日町4丁目(※詳細非公開))
1か月でかかる金額
ー家賃:135,440円
ー水光熱費+インターネット代+保険代:約42,500円
ー消耗品費:約10,000円
(年間:2,255,280円)
のいずれかに使わせていただきます。
どちらかをご指定される場合にはその旨寄付と共にメッセージでお伝えください。
多くのひきこもり支援団体や若者支援団体は、支援を行う”支援者”の生活のために、多くの人件費が必要です。
しかしそれでは一体誰のための事業なのかよくわからないではないかと、私たちは思うことがあります。
私たちは当事者団体です。
法人の事業で得られる賃金で生計を立てている者はひとりもおりませんし、役員は全員が無報酬です。
本Syncableでみなさまからいただく寄付金は、全額が上記2つの拠点の維持費に充てられます。
1円たりとも謝金を含む人件費となって誰か人の財布に入るようなことはありません。