私たちの取り組む課題



「今何時?時計読んで」 習ったはずの時計がいまだに読めない小学4年生。
「なりたいものも特にないし、高校も行かないつもり」 そう笑って教えてくれた小学6年生。
「僕、学校に行ってないから友達いないんだよね」 と寂しそうな目で訴えかけてくる男の子。
「お腹空いた」 そう叫びながら、夏休み中毎日やってくる女の子。
Waku② BASEを開所して以来、様々な子どもたちとの関わりの中で、多様な困難を抱える子どもたちの日常、「子どもの貧困」を目にしてきました。
しかし、ここで出会った子どもたちは決して特別ではありません。
今日、「子どもの貧困」は9人に1人と言われています。
相対的貧困とも言われる彼らは、経済的な理由による普段の衣食住の不足に加え、様々な体験や経験も不足しています。
一般家庭で過ごす子どもたちと比べて体験格差のある子どもたちは、挑戦も、成功も、失敗も経験していません。
自分の「好き」も「得意」も「やってみたい」にも出会っていません。
そうして彼らは、夢や希望を持てないまま大人になっていきます。
なぜこの課題に取り組むか



子どもたちを取り巻く経済格差は、教育格差・体験格差を生み、さらには所得格差まで広がっていきます。
この格差は、彼ら彼女らの子どもたちにも引き継がれ、貧困の連鎖から抜け出せない危険性があります。
そして貧困の連鎖は子どもたちの明るい未来に影を落とすだけでなく、私たちにとっても他人事ではありません。
子どもたちの生涯所得の低下は、税収、社会保障費の減収に影響を及ぼします。
よって国の財政負担が増え、しまいには私たちの負担も増えていき、大きな社会損失に繋がります。
そんな子どもたちが貧困から脱するには、認知能力(学力)の向上と併せて、
対人コミュニケーション能力や自己効力感などの非認知能力の醸成も必要です。
Waku② BASEは、
居場所での交流、子ども食堂、無料の勉強会などの日頃の関わりに加え、
様々な体験ワークショップなど「やりたい を やってみる」機会を通して、
子どもたちの明日へと踏み出す一歩を見守ります。
寄付金の使い道



皆様から頂いたご寄付は、Waku② BASEの拠点運営に使わせていただきます。
・子ども食堂などの食材費
・体験ワークショップの運営費
・居場所の管理運営費