私たちの取り組む課題
2022年、国連障害者権利委員会は日本に対し、障がいのある子どもとない子どもを分けて教育する「分離教育」の是正を勧告しました。
しかし、学校外での障がいのある子どもとそうでない子どもの交流機会は依然として少ないのが現状です。
私たちは、障がいの有無に関わらず、子どもたちがお互いを知り、ともに遊ぶ機会をつくることが重要だと考えています。
このような交流は、子どもたちの社会性や豊かな人間性を育む上で大切な役割を果たします。
ちがいをつなぐ
障がいのあるこどもとそうでないこどもが、ともに遊び、体験を共有することがあたりまえな世の中を目指して―――
アートワークショップや探究的な学びのプログラムを通じて、多様なこどもたちをつなぐ活動を行っています。
ふたつのそうぞう力
障がいの有無といったちがいを越え、あらゆる人が
ありのままに生きることができる社会=ソーシャルインクルージョンの達成を目指して活動を行っています。
わたしとあなたのちがいをみつめ、みとめる【想像力】
じぶんの内にあるものを表現する【創造力】
未来の社会をつくるこどもたちの、ふたつのそうぞう力を育みます。
なぜこの課題に取り組むか
最新調査によると、普通学級に通う小中学生のうち、発達障害の可能性のある生徒は8.8%。この数字は年々増加傾向にあります。
しかし現在のところ、依然として支援級や支援学校に分かれ学ぶ構図が続いています。
私たちは、こどもたちが障がいの有無に関わらず、ともに遊び、思い出を共有しながら育つことが重要だと考えます。
そうした経験を通じて育った世代は、多様な人々がお互いを認め合いながら生きることが当たり前な「インクルージョンネイティブ世代」とも呼べる存在となるでしょう。
インクルーシブな環境で育った子どもたちは、社会のあらゆる場面で多様性を受け入れ、互いに支え合う力を持つはずです。
この世代がつくる未来の社会が、誰もが自分らしく生きられるインクルーシブな社会になることを願い活動しています。
寄付金の使い道
皆様のご支援により、インクルーシブな遊びの場を提供し、すべての子どもたちが共に成長できる環境づくりを行います。
アートワークショップの開催費用
私たちは、障がいの有無に関わらず、すべての子どもたちが参加できるアートワークショップを定期的に開催しています。
会場レンタル費や、絵の具、粘土、紙などの材料費に充てさせていただきます。
子どもたちが創造性を発揮し、お互いの個性を認め合える場を提供することができます。
こどもの権利および良い関わりに関するスタッフ研修費
インクルーシブな環境づくりには、適切な知識と技術を持ったスタッフが不可欠です。
私たちのスタッフが子どもの権利や、障がいのある子どもとない子どもの良い関わり方について学ぶための研修費用に使用させていただきます。
これにより、より質の高い支援と安全な環境を提供することができます。
表現活動およびインクルーシブ教育に関する研究活動資金
アートを通じた表現活動やインクルーシブ教育の効果について、常に新しい知見を得るための研究を行ってまいります。
これらの研究活動の資金として活用することで、より効果的なプログラムの開発や社会への啓発活動に役立てさせていただきます。
皆様のご支援により、私たちはより多くの子どもたちにインクルーシブな環境での成長の機会を提供し、未来のインクルーシブ社会の実現に向けて着実に歩みを進めることができます。