私たちの取り組む課題
・子どもの貧困と格差の固定化
日本の約7人に1人の子どもが貧困状態となっております。また貧困家庭に育った子どもは将来も貧困になる可能性が高い(格差の固定化)現実があります。子どもは一人一人が可能性を持っており、環境によらない公平な教育機会を提供し、健やかな育ちを実現することが社会の担い手を確保していくためにも重要です。そのためには、家庭に依存しない社会、みんなで社会で子どもを育てる「協育」を普及させ、1人でも多くの子どもたちが社会的自立を果たすことができる仕組み作りが重要です。
・社会擁護(児童養護施設児童)
約30,000人の子どもたちが児童養護施設で暮らしています。彼らの半数以上は親からの虐待、また4分の1が何かしらの障害を抱えております。親から十分な愛そして依存経験が少ないことにより施設にいる子どもたちの自尊感情(自己肯定感)は低く、学習や友人関係を諦め、将来に意欲的ではありません。その結果、進学等に興味を見出せない等の理由から学力が低い子どもが多く、大学進学率は11.1%(一般家庭54.5%)となっています。
・不登校
現在約29万人の小中学生が学校に行けない、行かない状態となっております。彼らは学校に行けないという自己嫌悪を抱き、自宅から出ることができない子どもたちも少なくありません。ただ多くの子どもにとって学校は家庭以外の社会との接点でもあります。学習は意欲があれば、さまざまな方法で学ぶことはできますが、学校や家庭以外の接点を得ることは容易ではありません。こうした状況により社会性を喪失し、長期的なひきこもり状態になってしまう恐れがあります。
なぜこの課題に取り組むか
少子化が進行する中、環境に問題を抱えている子どもは増えています。
ただ、子どもたちは望んでその環境にあるわけではありません。
子どもは生まれる場所、育つ環境を選択することはできません。
どんな環境や状態にあっても、子どもそれぞれが抱える「足りない」に向き合い、公平な教育機会を社会で提供することができれば、子どもたち一人一人が未来に希望を抱くことも、それぞれがそれぞれの形で光り輝くこともできるはずです。
そのために社会のみんなで子どもを育てる、支援することが当たり前と考えることができる社会の仕組み作りを目指します。子どもの支援は、私たちの未来への投資だから。
寄付金の使い道
活動運営資金として使用させていただきます。是非一緒に子どもたちの可能性を支援しましょう。