私たちの取り組む課題
3.11を忘れないために
東日本大震災から13年、記憶の風化や防災意識の低下が問題視されています。
陸前高田から継続して復興や地域に関する情報を発信していくことが防災啓発や観光振興に繋がるものと考えています。
被災者の心のケア
陸前高田市には震災の教訓として5つの震災遺構が保存されています。
震災遺構の保存の是非については賛否両論ありますが、私たちは3Dデジタルデータ保存で震災遺構を残したいと考えています。
老朽化による倒壊のリスクや維持費の問題で、いつかは取り壊しになるかもしれない震災遺構をできるだけ実際の見た目に近い状態でデジタル保存することを目指しています。
誰でも閲覧できるようにすることで、東日本大震災の被害を広く共有し、防災教育等に活かしてもらうことが目的です。
地域の子供達にデジタル格差のない体験を提供したい
3DCGで震災前の街を再現したり、震災遺構を3DCGで保存したりすることを通して、3DCG技術の可能性を伝えたいと考えています。
今日では個人でも最新のテクノロジーに触れることができるようになっています。
ゲームや映画、アニメなどはただ遊ぶものではなく、自分で作れるものになってきています。
都市部の子供だけでなく地方の子供にも気軽に最新テクノロジーに触れ、社会的視野を広げられる環境を作りたいと考えています。
なぜこの課題に取り組むか
project 3.10
東日本大震災が起こる前日、3月10日の日常を3DCGで再現する活動を行っています。
できるだけリアル(見た目が実物に近いもの)になるよう再現することを心がけています。
地元陸前高田のみなさんに懐かしんでもらえたり、コミュニティの会話のきっかけになればと思っています。
また、制作の進捗をSNSや公式サイトで発信することで陸前高田の名前が誰かの目に留まり、震災を思い出し、防災を考える一助になればと考えています。
震災遺構の3Dデジタルアーカイブ
「震災遺構は見たくない」という地元の人が多いです。
ただ、津波の脅威を伝え、震災の教訓として残す理由もわかります。
今後震災遺構がどのように維持管理されていくかわかりませんが、私達は3DCGで保存する活動をしたいと考えています。
見たくない人は見なくていい。教育や防災において必要なときに見られるようにする。そうしたいと思っています。
子供向け3DCGワークショップ
子供たちの社会的視野を広げ、想像力を育て、地方のデジタル格差をなくすための一助になればと考えています。
実際に3DCGを作ってみたり、VRを体験したり、地元の子供たちが最新テクノロジーに触れることができる環境を作りたいと思っています。
寄付金の使い道
震災前の資料収集
震災前の写真や映像から一軒一軒3DCGを作成しています。
震災前の写真を購入したり、譲ってくださる方のところへ伺うための費用に使わせて頂きます。
クリエイター用パソコンの購入
3DCGを制作するのに必要な高機能なパソコンの購入に充てさせて頂きます。
・子供向け3DCG制作ワークショップにて子供が使用するパソコン
・project3.10の作業メンバーの増員のためのパソコン
子供向け3DCG制作ワークショップの運営費
子供たちがより楽しめるように、周辺機器の購入や運営スタッフの人件費に使用させて頂きます。
・VR機器やコントローラーなどの周辺機器購入
・イベント運営に関わる人件費