私たちの取り組む課題



住まいの問題・空き家問題について自分事・地域事としての意識を高める
人と住まいの関係は、長期日常に渡って培われるため、特段の問題意識を持つ機会がなかなかありません。そのまま空き家になり長期間放置されると、地域の住環境に悪影響を及ぼすことああります。
住宅とは、地域の景観、国土の景観を形づくる個人の財産という性質を持ちます。一人一人が住まいや空き家に対する意識を自分事・地域事として高めていくことが空き家問題にとって最も大切なことになります。
しかし、空き家相談会などを開催しても、一定の問題意識を持った方がお越しになり、本当に情報をお伝えしたい方々はなかなかお越しいただけません。
タガヤスでは、地域のコミュニティづくりや空き家スゴロク。空き家カルタなどの遊びを通して、人と住まいの関係や空き家問題を地域として考えることの大切さを伝え続けています。
難しい条件にあるが地域にとって大切なシンボルとなる古民家再生によるまちづくり
古民家を再生したホテルやレストランなども多くみられるようになりました。そのようなコンテンツ投入に対してオーナー様の理解があったり、地域環境や都市計画などの諸条件が一定程度合致した場合にはそのような再生・利活用も可能となりますが、賑わいや観光などの床の有効利用が難しい環境の場合には、民間事業者の関与も難しく、長期間放置されたり、解体されることも多くあります。
私たちタガヤスでは、そのような古民家に対して出来るだけ元の姿を残しつつ、地域の皆さまと一体となって保存・利用する活動を行っています。
ここでも、地域のシンボルである古民家の再生を地域の皆さまが自分事・地域事として認識していただくことが大切となります。
私たちタガヤスは埼玉県を拠点とした活動をしています。埼玉県は大宮駅周辺の再開発などのイメージはありますが、「まちづくり」というイメージはあまりないかもしれません。
しかし、実は、地道ながらもまちづくりを行っているキラキラ光る星がたくさんあります。そのような取組みを行っている方達のほとんどは手弁当の場合が多いのです。
これからの世の中、このような取組みを行っている地域密着型の事業者や団体、個人の方々こそが地域社会から評価されるべきと考えています。
タガヤスでは、そのような取組みを一つ一つ丁寧に取材し、「アキヤジン」というWEBサイトにより情報発信をしています。この事業は取材からコンテンツづくり、HPの運営まで完全な自主事業として行っています。
なぜこの課題に取り組むか



住まいというものは、人の需要によってこの世に誕生します。
住まいは人間と同じように、この世に誕生した瞬間から、まったく同じものが存在しない唯一無二のものです。
マンションの隣り合った部屋のように、限りなく類似した環境にあっても、そこの住まい手の住まい方、管理の仕方によってまったく別の家人生を送ります。
人間の双子の場合、容姿がどんなに似ていても別の人格ですし、育つ環境によって、また自分の判断によってそれぞれの人生を歩みます。
しかし、人間の場合には、自らの力は判断によって自分の人生を変えることができますが、住まいはそうはいきません。
何年経っても綺麗なままか、ボロボロになってしまうかは人間次第なのです。
人間の需要によってこの世に誕生し、人間の手に放置された住まいが空き家となり、地域に悪影響を及ぼし、「外部不経済だ」と指をさされることになります。
住まいは、人間の生活の営みの基盤であり、地域の景観や環境を形づくるものです。
これを人の手で大切に管理していくことは、自分達の住環境を守ることになり、最も基本的で大切な意識と行動になります。
支援金の使い道



タガヤスの社員(正会員)は、全員が自身の事業を営んでおり、タガヤスの活動はほぼボランティアで行っています。
また、古民家の再生には、改修などに多額の費用が生じます。
私たちは私たちの身の丈にあった取組みを続けていきたいと思いますが、様々な地域からSOSのお声がけをいただき、「なんとかしたい」といつも悔しい思いをしています。
しかし、私(代表理事)としても、社員に対して過度は負担はかけられませんし、組織として大きなリスクを負うこともできません。
皆さまからのご寄付があれば、少しでも会員の労をなぎらうことができます。
また、床の有効利用(収益事業)が難しい古民家の再生費に充てることができます。
◎空き家まちづくりワークショップの開催費用
◎空き家まちづくりポータルサイト「アキヤジン」の運営費
◎古民家再生まちづくり事業の各種費用

