私たちの取り組む課題
私たちのまわりには、母国や日本の中学校を卒業したにもかかわらず、日本語が不十分なために高校へ進学できなかった子どもたちが多くいます。私たちは、そうした子どもたちを高校へつなぐサポートを行っています。最短半年から最長1年間、1日4時間、年間220日の授業を行い、これまで進学希望者のほぼ全員、23か国139名の高校への進学をサポートしてきました。進学後も中途退学をする生徒はほとんどおらず、高校からも高い評価を得ています。
なぜこの課題に取り組むか
千葉県における外国人児童生徒は年々増加しています。文科省の「日本語指導が必要な児童生徒の受け入れに関する調査」によると、2021年には小学生は1415名、中学生は496名に達していて、全体数は5年前と比べて50%増加しています。さらに、外国人児童生徒たちにとって日本の高校進学は大きな壁であり、日本語が十分でないために進学ができなかった子どもたちが多数存在しています。
義務教育を受けられる年齢を超えてしまった10代の子どもたちにとって、公的な教育のサポートは日本には存在しません。一方、就業年齢に達していると言っても、親の「家族滞在ビザ」で来日している子どもだちには「働く」という選択肢もありません。
この子どもたちが「高校進学」という道を進んで、社会に貢献できる人材になる、ということは日本にとっても、また子どもたちの母国にとっても、大きな利益になると私たちは考えます。
日本政府も整えられて、就職先を得た人材に成長した子どもたちに「特定活動ビザ」を与える政策を行なっていますが、私たちの活動は来日して現地での人脈を持たない子どもたちの居場所となることで、「教育」だけでなくそれ以上の影響を与えています。
寄付金の使い道
1.スクール実施に関わる経費
特別な事情のある子どもへの授業料や交通費のサポート
教師の交通費補助、謝金
教材作成費
教室レンタル代
資料の印刷費
課外事業などを行う
2.スクール運営を行うNPO運営に関する経費
生徒面談、広報、資金管理、行政手続きなどを行うスタッフ人件費
事務局をサポートするインターン謝金、交通費
スクールやNPOの活動を報告するための経費
振り込み手数料などの諸経費